東京都の「廃校廃村・高度過疎集落」リスト



東京都八丈町(八丈小島)の廃村 宇津木(Utsuki)の小中学校跡です(平成16年9月)。




・私が確認した東京都の「廃校廃村・高度過疎集落」(学校の所在は昭和34年以降)は,八丈町(八丈小島)の宇津木,鳥打の2ヶ所です(廃村2ヶ所)。

・東京都(旧国名は武蔵,伊豆)は,人口では全国最大の人口を擁します(1257万人,H.17)が,離島部(伊豆諸島・小笠原諸島)があるため,多くのへき地校(35校)と有します。
・八丈町(八丈小島)宇津木は,昭和22年10月から昭和30年3月までの7年半,八丈支庁宇津木村という自治体でした。また,鳥打は,昭和22年10月から昭和29年9月までの7年,八丈支庁鳥打村という自治体でした。全島での閉村時期は昭和44年6月,直前(4月)の宇津木の規模は9戸31人,鳥打の規模は15戸60人でした。
・東京都の離島部には,八丈小島の2校を含めて13校のへき地5級校がありました。
・東京都の本土部で,最高級の学校があった集落は檜原村藤倉です(北檜原小学校第二分校,児童数104名,へき地等級2級,昭和61年閉校)。
・東京都内最大のダムは奥多摩町の小河内ダム(貯水量 1億8910万立方m,昭和32年竣工)で,近くには氷川鉱山(主要鉱物は石灰,操業中)があります。ダム関係として日指・岫沢,鉱山関係として倉沢,その他として峰・越沢など,小規模な廃村がいくつか見当たりますが,廃校廃村は見当たりません。
・大田区羽田鈴木新田,小笠原村(母島)北村,硫黄島なども「廃校廃村」ですが,閉村時期が昭和20年前後のため,リストには含まれません。



  集落名 学校名 自治体名 へき地
等級
児童数 閉校年 (特記)
産業・離村時期

1
(Utsugi)☆
宇津木
宇津木小学校 八丈支庁八丈町 5級 9名 昭和44年 (八丈小島・伊豆諸島)
離島・S.44年

2
(Toriuchi)☆
鳥打
鳥打小学校 八丈支庁八丈町 5級 20名 昭和44年 (八丈小島・伊豆諸島)
離島・S.44年

(注1) リストの対象となる学校は,昭和34年4月以降の小学校とその分校です(中学校,高校等,昭和34年3月以前に閉校した学校は含みません)。

(注2) ◎は私が訪ねたことがある「廃村」です。

(注3) ☆は中学校が集落内にあった「廃村・高度過疎集落」です(併設校,分校を含む,昭和34年3月以前に閉校した学校は含みません)。

(注4) 学校名,へき地等級,児童数のデータは,昭和34年4月現在のものです。

(注5) 市町村名は,説明文が平成13年4月現在(平成の大合併直前),リストが昭和34年4月現在,リスト内( )書きが平成21年2月現在です。

(注6) お気付きの点があれば,お知らせいただけると幸いです。