北海道オフロードTouring'92 2日目
8/12/1992 一日船の中
-
# 3 一日船の中
-
8月に入ってからやたら忙しかった私としては,のんびりできる時間がとても嬉しくて
うつろうつろしながら,結局10時半くらいまで眠ってました(^_^;)
・・・と, びっしりとなってるはずの Room #427にいるのは, 昨夜の落合さんだけで,
まわりがびっしりしてるのに対して, 何という余裕の空間!!
いやー, どういうわけなのかは分からないものの,
“これはラッキー”と, 布団を2枚分の幅にして,固めてた荷物も,
思いきり余裕のスペースで広げたのでした(^_^)
落合さんは,釧路で高校まで過ごして,今は調布在住ということで,
“北海道には友達が多くいて,今回は初めて知床のほうでも行ってみようと思ってる”とのことで・・・
なるほど北海道人特有のゆったりした雰囲気がある。
まずは“朝昼兼用の食事でも行きましょう!”と,レストランに向かいました。
メニューは和風バイキングということで,なかなか気が利いてます(^_^;)
部屋に帰って,これまたラッキーなTV(ない部屋のほうが多かった)をつけると,
母校(大阪, 近大付属高)が出てて,2-0 くらいで長野の松商に勝っていると,
なかなかいい気分の出だしなのでした(^_^;)
船の中は退屈といえば退屈なんですが, 無理に騒ぐこともなく,
お風呂入って,手紙書いたり, 明日からの計画を練ったり, まわりの人を観察したりで,
(印象強かったのは,10人部屋で, しっかり2人の世界を作って寝てたカップル(^_^;))
飽きることなく過ごしてるところに乱入してきたのが,2枚刈のみょーなオヤジさん。
船員さんに“部屋が分からなくなった”と問い合わせたところ,
“とりあえず空いてる ので,ここに居なさい”となったらしいです(^_^;)
話をきいてると,釧路の人で,
“8月初めに東京に出稼ぎに来たのはいいけど,暑くてやってられないので,帰ること になった”
とのこと。名台詞は
“寒いとこだったら南極でも行くで!!”(^_^;)
オヤジさん, 何か様子が変と思えば, どうもアル中らしく,
話がくどくて, 辛いところがある。しかし,落合さんの話のこなしはなかなか上手くて,
“昔は漁師やってて, すごい景気もよかった”とかいう話から,
“釧路の町には仕事がない”となって,
“釧路は炭鉱と製紙と遠洋漁業で栄えたのが, 全部今は頭を打ってる”とのことで・・・
確かに地方都市では, 深刻な悩みなんだろうなあ・・・ 生まれた町は好きでも,
仕事をするためには東京とかに出なければならなくなるという・・・
釧路くらい大きい町でもそんなくらいだから, 地方に暮らすいうたいへんさを
身にしみて感じるひとときでした。
結局, 夕食も落合さんと一緒に行って,
オヤジさんは似たようなオヤジを探し出して(^_^;),
連れだって, また船の中のさまよいの旅となりました(^_^;)
あと, 落合さんと軽くビールなど飲みながら, 道東の話などしながらいると,
消灯が9時ちょっと過ぎと,早かったこともあって,
またまた簡単に寝つくことになった2日目なのでした(^_^;)
釧路〜霧多布(3日目)に進む
初日に戻る
|