8/21/1992 美瑛の丘でのんびり(^_^)
[中富良野・美瑛]
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# 25 美瑛はグループツーリングで丘めぐり(^_^;)
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昨夜, 遅かったわりには朝起きたのは7時。
宿の客は,農作業で連泊の男女ひとりづつ(2人とも,3週間くらいいるという,気合の入りかたで・・・)
に,群馬2人組に,仙台さんに夜遅くまでお騒がせにカップルと私ということで,計8人。
やたらに大きいテーブルに,朝食の用意が4つ。農作業のふたりは昨夜埼玉さんに
“朝6時起床・・・”ときいていたのでいいとして,
あとの2つは誰が食べたのかとヘルパーさんにきいてみると,
何と夜いつ帰ったかわからなかったカップルで,早くも出発したという・・・
何とパワフルな・・・(^_^;)
そのうちに,仙台さんが起きてきて,昨夜いちばん早く寝た群馬2人組が起きてきたのは8時過ぎでした(^_^;)
天気のほうは,うす曇ながら,雨の気配はなくて,TVを見ると,
上川地方降水確率は10%ということ(^_^)
連泊ということもあって“一日, 美瑛あたりを歩き回ってみようかなー?”とか思いながら,
仙台さんの話をきくと,彼は今日の夜遅くの苫小牧発のフェリーで八戸に戻るそうで
(仙台行きフェリーでないかが不思議なところ(^_^;)),
午前中は美瑛でゆっくりするという。旅の最初の頃も美瑛を回ったそうで,
地元発行のポイントを書いた地図を持っていて,
“ひとまず「かしわ園」のキャンプ場まで行きましょうか?”いうことになる。
そこに群馬2人組登場で,彼女たちは「いもやら」が1泊目で,道内3泊の予定で,
あと2泊はその場の雰囲気で決めようという,短い日程のわりに気楽な計画できていて,
最初は“十勝の3大秘湖ってどうですか?”とか,遠くを伺う様子だったんですが
H「短いツーリングならポイントをしぼって,一箇所にのんびりしたほうがいいよ」
高「んー,会う人みんなそういうねー。どうしようかー?」
阿「このあたりって,何かあるんですか?」
仙「見晴らしのいい丘があるだけだけど,北海道らしくていいところですよ」
・・・とか,言ってるうちに4人で回ることになって,
連泊の私と,昼にカレーを食べに帰る仙台さんは最小限の荷物で,群馬2人組は,ノリのよってと
いう姿勢そのまま,フル装備で(3泊なんで,そんなに大きい荷物ではなかったけど・・・),
まずは私の提案したかしわ園のキャンプ場まで走って行くのでした(^_^;)
(この間の空き時間,宿の芸達者なネコ(^_^;)とずっと遊んでいて,
仙台さんに写真も撮ってもらったんですが,ネコが左向きに寝ていて,
私が右向きに同じように寝てるという,ハンドルそのままの傑作な出来となったのでした(^_^;))
思えば,道内9日目にして,初めてのグループツーリングです(^_^;)
・・・ということでバイクのラインナップは,
宮城 GSX-R 750・佐藤さん,群馬 VT SPADA・阿左見さん,沼田市 MTX 80・高山さんと,
練馬 XLR BAJA の私(^_^;)
“なるべく国道には出ないほうがいい”という私の意見で,
まったく走ったことのない道を地図もなしに
(道東だけしか行かないつもりだったんで,美瑛の地図はなかったのでした(^_^;))
先頭を走って行くという,強気なことをしました(^_^;)
R.237 西側の峠の登り道, やたらくっついていたトンボの大群に驚きながら,
畑が切れるところに, 一面黄色のひまわり畑を見つけて,
“すごいねー! ”と, 写真撮りまくりモードとなりました(^_^;)
天気もだんだんよくなって, ぼんやりながらも青空(^_^;)
「写るんです」の私は, 焼き増しをお願いする腹となったのでした(^_^;)
地図なしで引っ張るというのは, 何かと疲れるもんで(迷ったらシャレにならないよー)
結局途中で東に折れて, R.237 に入って着いた「かしわ園」は,
どうということのない丘の上のキャンプ場。
長い間いる雰囲気のライダーさんがうろうろしてます(^_^;)
“まあ,ぼちぼち行きましょう!”と, 仙台さんの持ってる地図を見て,
すぐ近くの「セブンスターの木」「マイルドセブンの丘」なる丘巡りをすることになる
(ようするにタバコのCMなんかに使われる景色のいい丘いうことらしいです(^_^;))
ここは仙台さんは前にも来たそうで,先頭を彼に任せて案内してもらう形で進みました。
美瑛には,名所の案内板はなくて,回ってみて自分の気に入ったところを見つけ出すという雰囲気があって,
「セブンスターの木」といっても,木の前にも看板はなくて,
名の知れた観光地にしてはいい雰囲気をキープしています(^_^;)
観光バスも来たりしましたが,なかなかポイントとしては売り込みにくいでしょうねー(^_^;)
自転車や歩きの人も多かったのですが,このバイク4人組はいい回りかたの部類といえましょう(^_^;)
次なる目標は,前田真三氏のギャラリー「拓真館」。
ここは仙台さんがまだ行ってなくて“是非行ってみたい”というポイントで,
私も群馬2人組も異存はなかったので,お任せモードで行くことになりました(^_^;)
それでも途中はなるべく国道を通らないようにと,
今度は東側の道を先頭を切って走る私なのでした(^_^;)
「拓真館」は,丘の間の小学校跡をギャラリーにしたということで,
なかなかいい雰囲気があって,ここもソロでは行かなかっただろうなあ・・・
仙台さんに感謝しながら,写真を見てると,あのお騒がせカップルに遭遇(^_^;)
いやいや,広い北海道でも回るポイントは限られてるという訳ですね(^_^;)
仙台さんと阿左見さんはオンロードということで,行動半径が絞られるんですが,
昨日,一昨日と十分ソロでオフを堪能したこともあって,
仙台さんにリーダーを取ってもらって水沢ダム。平地なんで池みたいなダムで,
丘の間の水景色は決まってました(^_^;)
さらに湖を反対側の丘の上から見ようとだんだん人気のない丘の道に向かったんですが,
これが思いがけずヒットで,舗装道がダートに変わったところの丘は,
湖も含めてすごい見晴らしで,4人の他,誰も居なくて,干し草のロールにのっかったりしながら,
北海道らしいのんびりしたひとときを満喫するのでした(^_^;)
かれこれしてるうちにお昼,食事をどうしようかいう話になって,
群馬2人組とは,“買い出しして,この丘の上で食べましょう”と話がまとまって,
こうなると,宿にお昼を注文した仙台さんに悪い気もしたんですが,
律儀な仙台さんはキャンセルすることなく宿に戻ることになったのでした。
彼は夜には苫小牧ということで,時間の制限もありますし・・・
制限なしの私と群馬2人組はたぶん同じように,
計画なしにノリ任せで旅ができることの幸せを感じたことだと思います(^_^;)
買い出しも含めて, R.237まで仙台さんを送ることになって,
「拓真館」から写真で印象強かった教会みたいな三角屋根がある美馬牛小学校をめざして,
行きとは違う道を進んでいたんですが, 三角屋根が見えたくらいのところで,
これまた予想もしないところに紫・白・黄色という花畑に出くわして,
4人組最後のひとときも写真撮りまくりモードとなったのでした(^_^;)
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# 26 ビールを片手に丘の上・・・(^_^)
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そんなわけで, R.237 で仙台さんと別れて, 3人組は美瑛市街に向かって,
買い出しをして,この時点で,群馬2人組の「いもやら」連泊が決まりました(^_^;)
H「昨日昼間のビールが美味かった(^_^;)」
高・阿「それでは今日もビールでも飲んでゆっくりしましょう(^_^;)」
そんなわけで,不埒なライダー3人は,ビールが温まらないうちにと,さっきの丘の上を目指して急ぐのでした。
(別ルートということもあって,その丘が美瑛市街からせいぜい 5kmと意外な近さに3人とも驚いたり・・・)
丘の上では,まずは食事いうことで,いろんな話をしながらわいわいやってたんですが,
ビールが軽く回ったこともあって,ぼんやりするのは3人三様。
道を挟んだ4段重ねのロールの上に私が登ったら,
群馬2人組は刈ったあとの麦畑で手を降っていて,
そのうち高山さんがロールの上までやってきたりで,
これだけのんびり過ごす北海道は私も初めてじゃないだらふか?
ビールが醒めて,だいぶ陽も西に傾いて,
“宿を目指して別ルートの白金温泉・十勝岳温泉ルートを行きましょう”となって,
このあたりまできたら,さすがに素直に地図を借りて先導する私なのでした(^_^;)
途中,阿左見さんがダートでこけて,右ミラーを折るというアクシデントもあったんですが,
丘だらけの美瑛から,山岳地帯の白金温泉いうのも,変化があってよかったようです(^_^;)
群馬2人組は,温泉はいっぱいの沼田からということで,温泉には興味はないようで,
私のほうもこの3人組で一緒に露天風呂に入るいうのは,もちろん悪くはないんですが,
引っ張っていけるわけはないので(^_^;),
白金温泉でも,滝を見るだけであまりうろうろはしなかったのでした(^_^;)
この滝は“丘の風景から30分ほどでこんな山になるのかしら?”
というインパクトがあるので,まあまあおすすめです。
山手ということで,日も翳って,少し肌寒くなったところで,
誰がいうともなく十勝岳温泉に進むいう計画は立ち切れて,
“夕陽をさっきの丘の上で見よう!”となって,西に傾く太陽を追いかける感じで,
美瑛市街にまたまたビールを買いに戻っていった不埒な3人組なのでした(^_^;)
市街に着いたのは5時50分ぐらいで,
“さて, 間にあうか?”と,丘の上までの 5km。途中, 丘の谷間では, 完全に見えなくなった夕陽も,
坂道をどんどん登って行くと, ほんと ♪沈む夕陽ももいちど登り出すー♪(山下達郎)というヤツで,
丘の上に着いた頃にはノリは最高潮に達していたのでした(^_^;)
丘の上は風も強くて, 少し肌寒かったけど,
西に夕陽, 東に紫色の十勝岳, まわりは見渡す限りの丘・・・
夕陽が山に隠れてからもどんどん変わっていく空の色に, 3人とも写真を撮り終わったあとは言葉なしで,
それぞれで,いろんなことを頭の中にめぐらしただろう・・・
そんなひとときでした(^_^;)
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# 27 今宵は宿も賑やかで・・・(^_^)
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丘から仙台さんを送った道を戻って,R.237 に着いた頃にはすっかり回りは暗くなっていました。
高山さんの MTX 80 はライトの調子が悪くて, 私が先頭切って, 阿左見さんが後を照らすみたいな感じで,
ほんとゆっくり上富良野の向かって, 宿へ差し入れのビールを買って戻ったのは8時過ぎ。
いやー,2日連続遅い時間になってしまって,オーナーさんには申し訳ないことをしてるんですが,
“それだけ楽しめたら・・・”と,ほんと優しいオーナーさんなのでした(^_^;)
宿のほうは,新たに相模ナンバーのライダーさんと,なぜか3台バラバラながら,全部
大阪からというクルマ勢が4人。
このうち豊中からきたというタージンそっくり(^_^;)のお兄さんは,
ほんと関西弁丸出しでいろいろ賑やかなことといえば・・・
そのうち,私には“デンカは,お忍びの旅行ですか?”とか,
阿左見さんには“小野みゆきさんそっくりやねー”とか,妙なノリになってきて,
私が何かいう度に“デンカは・・・”いうのは,ほんと関西のノリです(^_^;)
この件で,群馬2人組には,その後ずっとデンカと言われることになったのでした(^_^;)
“デンカ”というのは,秋篠宮のことですね(^_^;)
タージンは相模さんにも“時任三郎そっくり!”とかいうノリで,
“タージン”というのも私がこのノリに返した名前だったんですが,
大阪の4人以外は,何なのか分からなかったみたいですね(^_^;)
こうなってくると,私も調子に乗ることしきりで,
H「いやー,デンカなんて言われたの初めてですよー」
タ「ほな,何て言われてんでっか?」
H「そーですねー。ミヤサマとか・・・」(一同,笑)
そのうちずっとヒョージュンゴのつもりだった私も,関西弁混じりとなっていって,
群馬2人組には可笑しかっただろうなあ・・・(^_^;)
タ「デンカは,関西弁を喋られるんですか?」
H「いやー,世の中,そんなモンでんがな〜」(一同爆笑)
まさかこんなところで関西のノリになるとは思いもよらなかった・・・(^_^;)
さらに追い討ちをかけるように・・・
高・阿「ヒョージュンゴいっても訛ってる!」
タ「関西弁いっても訛ってる!」
で,アイデンティティーの崩壊の危惧感(そんな大袈裟なもんでもないけど・・・(^_^;))と,昨夜大して寝てないことから,
どっと疲れが出て,農作業組に次いで,早々眠りに着くことになった道内9日目の夜でした。
寝る前に外に出て見上げた夜空は,そんなに綺麗ではなかったけど,
天候不順のこの旅の中では,いちばん印象に残った夜空でした(^_^;)