初冬の六甲山歩き(20クロス)
-
Kobe # 4 初冬の六甲山歩き(20クロス) (97年12月21日(日))
-
カプセルを出てから,東門街を上って中山手通りの西村コーヒーに入り,
「さて,今日はどうしよう?」となったのですが,なかなか快適に晴れていたので,
まずはハンター坂を登って北野の異人館街に足を運ぶことになりました。
震災があった翌週の土曜日,新神戸から足を運んだ異人館街は,一見大きな被害はないように見えたものの,風見鶏の館のトリは傾いていて,ハンター坂を下っていくごとに驚くようなことになっていたのですが,今回の北野はそれ以来およそ3年ぶりです。
「当たり前」といえばそれまでなんですが,異人館街もすっかり復興していまして,
一組分かれて置いてあるルミナリエの飾りと風見鶏と青空とは,とてもよい雰囲気にマッチしていました(^_^;)
すっかり機嫌がよくなったので,山沿いの小道をたどって新神戸に出て,布引の滝を目指します。ここは93年の春以来ですか・・・ 相変わらず,市街地から歩いていけるところにこんなでっかい滝があるのは驚くところです(^_^;)
さらに,「山越えとかできるものかな?」と,突然の思い付きでどんどん山を上がって行くことになりました<(^_^;)
茶屋のある市ケ原までは,関西の頃に一度行ったことがあって,なつかしかったわけですが,
それより山のほうは初めてです。六甲縦断登山道や徳川道という表示があり,六甲縦断もいつかやって
みたいと思う次第です。
市ケ原の堰堤を超えてしばらく歩くと,20クロスというコースになり,生田川と山道が絡み合って飛び石伝いに何度も川を越えます。
シーズンオフでほとんど人気がないこともあって,気分はNZのMt.クックの山歩きです(^_^;)
しかし,この季節にしてとても暖かく,長袖のシャツだけでちょうどくらいです。
登り詰めたところが自動車道で,市立の自然植物園となっているのが少々辛いところで,
お腹もすいてきました(^_^;)
植物園から山の向こうの北鈴蘭台の駅までは30分くらいということでしたが,これは植物園に入って,20クロスを戻り,市ケ原の茶屋に行くこととなりました。
植物園もシーズンオフで,なかなか快適,松と杉とヒノキの違いがよくわかりました(^_^;) あと,カモシカとかも可愛かったなあ・・・
20クロスを越えて,市ケ原の茶屋に着いたときは,3時半くらいになっていたかな?
明日が冬至ということもあって,すっかり夕方も深い感じで,茶屋も店終い直前だったのですが,これもぎりぎり間に合いました(^_^;)
関東炊き(関西ではおでんをこう言う(^_^;))とビールを注文して,茶屋のばあちゃんと喋るところによると,市ケ原はいま家が6軒で,どこも過疎の村のようにお年寄りばかりらしいです。神戸の市街地に歩いて行けるくらいの距離にしては不思議なところですが,昭和42年に土石流で20数人の死者を出したとか,住むには結構たいへんなところなのかもしれません。震災のときにはほとんど被害はなかったそうですが・・・
ほろ酔いのよい気分で布引の滝,新神戸と戻り,北野の異人館街ではちょうどルミナリエの飾りが点灯された頃。ひとつぽつんとある飾りもまた風情のあるものです。
北野坂を下り,東門街を下り,トアロードを下り,またまたルミナリエのアーケードへ。
さすがに人込みにもまれる根性はなく,何とか横切って京町通りから新港第一埠頭へ。
かなりのんびり歩いた上に寄道をしても,布引の滝から第一埠頭まで1時間半ほどでした。
いやー,神戸は摩訶不思議な街。今日は山歩きを存分に楽しませてもらいました(^_^)
(C) HEYANEKO 01/03/'98
神戸のページに戻る