くみ子 35回目の誕生日


越谷南高校の百瀬先生と。いただいた寄せ書きと一緒に。



2001年9月23日(日) くみ子 35回目の誕生日

5月末からの子宮ガン再発(腹膜,リンパ節への転移)のための抗がん剤治療は,1クール目(5/28〜6/19)と2クール目(6/27〜7/18)は順調に進んだのですが,3クール目(7/30〜)の初日に腹膜のガンが原因と思われる腸閉塞が起こり,その後食事が摂れず,点滴の管が外せない状況になってしまいました。
そんな状態のままの2泊3日の一時帰宅(9/15〜18)があったものの,誕生日(9/23)の段階で3クール目の入院は連続56日目。単調な入院生活,食事が摂れない辛さ,腰の痛みや吐き気などに耐えながら,よく頑張っているものだと思います。
治療前と比べると,髪は抜けて,だいぶ痩せてしまいましたが,写真の通り,しっかりとした表情はそのままです。

誕生日の2日前,私の両親からのお見舞いの薔薇の花をバックに。


私は3クール目以降は,ほとんど毎日見舞いに出かけているのですが,洗濯物の受け渡し,新聞の配達,少々のマッサージぐらいしか形としてできることはなく,何とも歯がゆい思いを感じていました。
「何か力付けるためのアイデアはないか・・・」と考えたところ,9月23日が誕生日ということで,プレゼントの寄せ書きを募ることを思いつきました。お願い先は,くみ子の埼玉近辺の大学の友人の藤田理英子さん,前任の川口青陵高校の須藤佐代子さん,現職の越谷南高校の百瀬晶子さん。インターネットでのやり取りがあることから,メールを出そうとなりました。
くみ子が高校の先生をしているということで,黒板にチョークで寄せ書きしてもらうと面白いと思い,池袋のロフトで60cm×48cmくらいのボードを買ってきました。よく,モスバーガーの店先などで見かける小さな黒板です。
この黒板には,もしも退院して余裕があったら,数ヶ月ぶりに黒板にチョークで何か書く感触を味わってもらって,さらに良くなって,復職できることのステップに・・・という,壮大な期待が込められていたりします(^_^;)
3枚用意することも考えたのですが,さすがに邪魔っけになりそうなので,黒板へのお願いは私とも面識があった藤田さんだけにして,須藤さん,百瀬さんには色紙への寄せ書きをお願いすることになりました。

誕生日の当日は,まずくみ子とも面識のある私の大学時代の恩師(堀田先生)と友人(鶴見君)がお見舞いに来てくれて,続いて青陵高校の須藤さん,越谷南高校の高木さん,百瀬さんと来ていただき,とても賑やかな昼下がりとなりました。
花束が4つ,色紙が6つ,そして前日に藤田さんから預かった黒板・・・と,病室も急に華やかになりました。
記念撮影には,問診で来た看護婦さんも手を貸してくれました(^_^;)

誕生日お祝いの黒板を囲んで,百瀬先生,くみ子と私。


くみ子は3クール目と連続しての4クール目,昨日(9/26),新たな種類の抗がん剤の投与がありました。
まだまだ辛い日々が続きそうですが,一時帰宅時に両親や姉から受けた言葉や,誕生日に多くの知人から受けたメッセージを励みとして,何とか乗り切って行こうと思うところです。
きっと良くなります。取りまとめていただいた藤田さん,須藤さん,百瀬さんをはじめとして,励ましの声をいただきましたすべての方に感謝をする次第です。

2001年9月27日(木) 浅原 昭生(heyaneko@din.or.jp)



くみ子のページに戻る