SFセミナー2005合宿企画:
条件の詳細と結果報告
★【サンプル4】さんのケース★
【サンプル4】データ
■年齢:37
■性別:♂
■職業:社会人
■最近好きな書籍:
塩野七生『ローマ人の物語』、デイヴィッド・ファインタック『銀河の荒鷲シーフォート』、エドモンド・ハミルトン【キャプテン・フューチャー全集1】『恐怖の宇宙帝王/暗黒星大接近! 』、『マップス』を代表とする長谷川 裕一作品群
■最近好きな映画・マンガ:
こうの史代作品(『PIPPIRA NOTE ぴっいら帳』、夕凪の街桜の国)、『蒼天の拳』、竹本泉作品(『よみきり・もの』)ほか
■好みの恋愛パターン:来るものは拒まず、去るものは追わず。
■コレまでの読書歴:
●小学生……
- ▲すべては、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』からはじまった。(以後、ずっとアニメファン)
- ▲家にあった、ハヤカワSFシリーズのエドワード・E・スミス『レンズマンシリーズ』『宇宙のスカイラークシリーズ』。児童書でも読んだ。エドガー・ライス・バローズ『火星のプリンセス』、シオドア・スタージョン『原子力潜水艦シュービー号』。
- ▲マイクル・クライトン『アンドロメダ病原体』『ターミナルマン』、エドモンド・ハミルトン『キャプテン・フューチャーシリーズ』、アイザック・アシモフ『銀河帝国興亡史』。
- ▲お年玉で買った初めてのSFが、星新一『ボッコちゃん』。『非Aの世界』も読んだが、全くわからなかった。映画観ずに『スター・ウォーズ』、小松左京『復活の日』、アーサー・C・クラーク『2001年宇宙の旅』『幼年期の終わり』を読んじゃった。
●中学生……
- ▲富野由悠季『機動戦士ガンダム』『クラッシャージョウ』から、朝日ソノラマ文庫にはまる。『20億の針』ハル・クレメント『重力の使命』。
●高校生……
- ▲TRPGをはじめる。ジェームズ・P・ホーガン『星を継ぐもの』、ロバート・L・フォワード『竜の卵』、アーサー・C・クラーク『都市と星』。『クトゥルー神話』も好きで読む。
- ▲富士見ファンタジア文庫(吉岡平『鉄甲巨兵SOME‐LINE(サムライン)』『無責任艦長タイラー』など)、角川スニーカー文庫(深沢美潮『フォーチュンクエスト』など)、朝日ソノラマ(笹本祐一『ARIEL(エリアル)』)も読む。
●大学以降……
- ▲ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『たったひとつの冴えたやりかた』、田中芳樹は『銀河英雄伝説』ほかいろいろ。アン・マキャフリー『歌う船』、ダン・シモンズ『ハイペリオンシリーズ』。オースン・スコット・カード『エンダーのゲーム』。
- ▲瀬名秀明.『パラサイト・イヴ』、鈴木光司『リング』、古橋秀之『サムライ・レンズマン』など。
- ▲最近、歴史物(戦国時代)にも目覚めて、いろいろ読んでいる。
【サンプル4】さんは、どうも最近読んでないだけの、ライトノベル読みであろうという印象ということで、意見がまとまっていきました。
ご本人に結果をお知らせしたところ、やはり[オススメ5作品]の一部はすでに読んでいまして、「凄いな、当たってるよ。残りのオススメも読んでみますか」と、結構いいリアクションでした。
☆ オススメ5作品 ☆
- ▲賀東招ニ《フルメタル・パニック》シリーズ 既刊15巻(富士見書房/富士見ファンタジア文庫 『戦うボーイ・ミーツ・ガール——フルメタル・パニック!』 1998.09〜)備考:長篇をお勧め。
- ▲高野和《七姫物語》 既刊3巻(メディアワークス/電撃文庫 2003.02〜)
- ▲秋山瑞人《E.G.コンバット》シリーズ 既刊3巻(メディアワークス/電撃文庫 1998.06〜)備考:99年7月に第三巻を刊行して沈黙。
- ▲豪屋大介《A君(17)の戦争》シリーズ 既刊8巻(富士見書房/富士見ファンタジア文庫 『A君(17)の戦争〈1〉まもるべきもの』新装版2005.04〈初02.11〉〜)
- ▲鷹見一幸《でたまか》シリーズ 既刊13巻(角川書店/角川スニーカー文庫 『アウトニア王国奮戦記 でたまか——問答無用編』2001.03〜)
☆☆☆ それ以外にあがっていた作品 ☆☆☆
- ▲長谷敏司『戦略拠点32098 楽園』(角川スニーカー文庫 2002.12))
- ▲小川一水『イカロスの誕生日』(ソノラマ文庫 2000.05))
- ▲田中芳樹《アルスラーン戦記》 既刊10巻(角川文庫1986〜→カッパノベルス『王都炎上』2003.02〜)備考:カッパノベル版は1冊で2巻分収録。)
- ▲岡本賢一《銀河聖船記》シリーズ 全3巻(『ディアスの少女』1994.07〜1995.06))
- ▲秋山瑞人『猫の地球儀』全2巻(電撃文庫『猫の地球儀 焔の章』2000.01〜04))
★【サンプル3】さんのケース★
【サンプル3】データ
■年齢:20代後半
■性別:♂
■職業:社会人
■最近好きな書籍:グレッグ・イーガン、ニール・スティーヴンスン
■好みの恋愛パターン:
同志/戦友的関係。お姫様よりは、背中合わせで戦えるひと。
(作品も、恋愛そのものが主題ではなく、さりげなく……。というか、求めているのは「幸せな二人」であって恋愛ではないのかも。でも、「食卓にビールを」は△ )
■コレまでの読書歴:
●小学生……
- ▲図書館にある岩崎書店のジュヴナイル。レイモンド・F・ジョーンズ『合成怪物の逆しゅう』(冒険ファンタジー名作選/「合成怪物」←「SFこども図書館」岩崎書店(1976)、「合成脳のはんらん」←「SF世界の名作」岩崎書店(1966-1967))。
- ▲小学4年のときに、マーチン・ガードナー『Aha!ゴッチャ—ゆかいなパラドックス』(日経サイエンス社)に出会ったことは大きかった。
- ▲ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』ほかの作品、福音館古典童話シリーズの『西遊記』、ジュール・ヴェルヌ『神秘の島』などや、ポプラ社の『シャーロックホームズ』。
●中学生……
- ▲アホの時代。忘れたい。水野良『ロードス島戦記』や秋津透『魔獣戦士ルナ・ヴァルガー』、吉岡平『無責任艦長タイラー』、そして田中芳樹の諸作品。
(←正直忘れたいですが、ライトノベルとの繋がりがテーマですから外すわけにもいきませんし……)。 - ▲父親の本棚から引っ張り出した星新一や北杜夫を読む。その流れで筒井康隆、小松左京、ブラウンなどを古本の100円均一で購入。
- ▲それ以外の海外SFやファンタジーも幾つか読んでいた記憶があるが、明確には思い出せない。
- ▲友人に『究極超人あ〜る』を勧められて読み、大いにハマる。
- ▲たまたま手に取った『サイレントメビウス』でサイバーパンク的? 世界観を知る。
- ▲ウィリアム・ギブスン「ニューロマンサー」を手に取るが、この時点では「何だか良く分からなかった」
●高校生……
- ▲化学部に入部。部の先輩が「あ〜る」が大好きだったせいか、模倣したような学生生活を送る。その一方で、先輩が勧める「ここはグリーンウッド」にはノレない自分に気付く。このころから「少女マンガが読めない自分」に悩む。
- ▲中学時代には一緒に遊ぶ仲間が居なくて出来なかったテーブルトークRPGを遊び始める。
- ▲「SFハンドブック」を読んでSFなるものに大いに憧れを抱くが、実際にはあまり読まなかった。
- ▲ブルース・スターリング『蝉の女王』を読み、大いに感銘を受ける。
- ▲士郎正宗の諸作品を読み、大いに感銘を受ける。
●大学(理工系)からその後……
- ▲大学でSF研を知り入部。やはり先輩に「あ〜る」好きが居たが、彼らの態度に閉塞的な印象を受けた自分に気付く。
- ▲SF研には所属したものの、やはり、あまりSFは読まなかった。
- ▲感銘を受けたのはルーディ・ラッカー、スタニスワフ・レム、ワトスン、ベイリー、グレッグ・イーガン、ニール・スティーヴンスンなど。
- ▲昔は良く分からなかったジェイムズ・ティプトリー・ジュニアやル=グィンを読み返したところ、感銘を受けた。でも過剰にジェンダー的な読み方をしてしまっている気がしなくもない。
【サンプル3】さんをよく知る人(笑)の登場で、非常に細かいところまで情報をやりとりしながらの、オススメ作品アップとなりました。
途中興奮の余り、企画趣旨より脱線するシーンもありました(冷静になってから、謝罪の言葉あり)が、なんとか時間内にまとめられたのは、参加者みんなの協力のおかげでしょう。
ご本人に連絡したところ、
「君なら気に入ると思うから」と三村美衣さんから《魚住くんシリーズ》を勧めていただいたときには、日頃いわゆる・女性向け・の作品が自分の視界にまったく入っていなかったため、虚を突かれる思いでした。
これが参加型企画の、あるいは、普段は話をする機会のないひとと会うことの出来るセミナーという場の醍醐味なのかもしれません。
三村さんのお勧めの言葉に心動かされたので、まずは《魚住くんシリーズ》を是非に読んでみようと思います」とのお言葉、いただきました。
☆ オススメ5作品 ☆
- ▲涼風涼《ハローワールド》シリーズ 既刊2巻(角川書店/角川スニーカー文庫 『ハローワールド 青い記憶』2005.03〜)備考:原作はPCゲーム (株)ニトロプラス
- ▲阿智太郎《僕の血を吸わないで》シリーズ 全5巻(メディアワークス/電撃文庫 1998.02〜99.07
- ▲榎田尤利《魚住くん》シリーズ 全5巻(光風社/クリスタル文庫 『夏の塩』 2000.07〜2002.04)
- ▲水坂早希『魔法少女アイ』(マイクロマガジン社/二次元ドリームノベルス 2002.11)備考:原作はPCゲーム (株)colors
- ▲氷室冴子《なんて素敵にジャパネスク》シリーズ 全8巻+番外2巻(集英社/コバルト文庫 新装版1999.04〈初84.01〉〜99.10)
☆☆☆ それ以外にあがっていた作品 ☆☆☆
- ▲古橋秀之《ブラックロッド》三部作 (メディアワークス/電撃文庫 『ブラックロッド』1997.04『ブラッドジャケット』97.06『ブライツライト・ホーリーランド』2000.01)
- ▲野尻抱介『ふわふわの泉』(ファミ通文庫 2001.04)
- 吉川良太郎『シガレット・ヴァルキリー』(徳間デュアル文庫 2002.02)
- ▲秋口ぎぐる『並列バイオ』(富士見ファンタジア文庫 2000.01)
- ▲川上稔《都市》シリーズ 全7巻15冊(電撃文庫)備考:『電詞都市デトロイト(上、下)』2002.03が薦められた
- ▲篠崎砂美《プロジェクト・リムーバー》シリーズ全3巻+《リムーバー・ソウル》シリーズ全3巻(電撃文庫『プロジェクト・リムーバー 人の姿を備えしもの』1997.11〜2001.05)
- ▲上遠野浩平《ナイトウォッチ》三部作 (徳間デュアル文庫(『僕らは虚空に夜を視る』2000.08〜01.08)
- ▲桜坂洋『All You Need Is Kill』(集英社スーパーダッシュ文庫 2004.12)
- ▲桜坂洋〈よくわかる現代魔法〉シリーズ 既刊5巻(集英社スーパーダッシュ文庫 2003.12〜)
- ▲古橋秀之&鋼屋ジン『デモンベイン』(角川スニーカー文庫2004.07)備考:原作はPCゲーム (株)ニトロプラス
- ▲滝本竜彦『NHKにようこそ!』(角川書店 2002.01)備考:ソフトカバー
- ▲滝本竜彦『ネガティブハッピー・チェーンソーエッジ』(角川書店 2001.11→角川スニーカー文庫 04.06)
- ▲築地俊彦《まぶらほ》シリーズ 既刊7巻12冊(富士見ファンタジア文庫『まぶらほ ノー・ガール・ノー・クライ』2001.10〜)
□□□オマケ……〈裏〉オススメ作品 □□□
※残念ながら、筆記が追いつかず判らない部分があります。
情報お持ちの方、ぜひご一報ください。
- ▲秋山完『リバティ・ランドの鐘』(朝日ソノラマ/ソノラマ文庫 96.01)
- ▲橋本紡《リバーズ・エンド》シリーズ 全5巻+外伝1(メディアワークス/電撃文庫 01.12〜04.06)
- ▲新海誠『ほしのこえ』アニメ作品 MF文庫Jにノベライズ有り(著:大場惑)
- ▲茅田砂胡《デルフィニア戦記》シリーズ/ C★NOVELSFANTASIA 全18巻(93.10〜98.12 )→ 中公文庫既刊15巻(デルフィニア戦記 第1部『放浪の戦士《1》』2003.01〜)備考:第三部まで読むべし
★【サンプル2】さんのケース★
【サンプル2】データ
■年齢:34
■性別:♂
■職業:社会人
■最近好きな書籍:
コニー・ウィリス、ミルチャ・エリアーデ、飛浩隆の作品
■最近好きな映画・マンガ:
『のだめ』『ハチクロ』『クレヨンしんちゃん』
■好みの恋愛パターン:ツンデレと密会
■コレまでの読書歴:
●小学低学年……
- ▲ベバリィ・クリアリー『がんばれヘンリー君』(学研?)は繰り返し読んだ。ドナルド・ソボル『少年たんていブラウン』(偕成社)、畑正憲『ゼロの怪物ヌル』(金の星社)
●小学高学年……
- ▲図書館にあった、コナン=ドイル『シャーロックホームズ』、モーリス・ルブラン『アルセーヌ・ルパン』、アガサ=クリスティー、赤川次郎の作品など、推理小説を多く読んでいた。新井素子、筒井康隆の『七瀬ふたたび』『笑うな』など特に。短編もいろいろ読んだ。星新一、レイ・ブラッドベリー、江戸川乱歩など。
●中学から高校にかけ……
- ▲火浦功、梶尾真治、小松左京、神林長平、栗本薫、ハインライン。シリーズ物はあまり得意ではないが、田中芳樹『銀河英雄伝説』、富野由悠季『リーンの翼』『オーラバトラー戦記』は好き。
●大学……
- ▲大学SF研に入り、海外SFもいろいろ読むようになる。フィリップ・K・ディックは○、スタニスワフ・レムは△。
[サンプル2]さんも、ライトノベルを読める要素が多かったのですが、なんといっても恋愛パターンにあがっている〈ツンデレ〉でしょう。
盛り上がっていくうちに、「〈ツンデレ〉といえばこれでしょう!」合戦になったりして、違った意味でも盛り上がり興味深い内容でした。ふと、今年のLNFの企画のひとつにあった〈オチモノ〉の企画を思い出しちゃいました。
さて、〈ツンデレ〉で盛り上がったこともあってかオススメ作品は、思いっきりライトノベルっぽい作品があがっているように思います。
☆ オススメ5作品 ☆
- ▲木村航《ぺとぺとさん》シリーズ 既刊2巻(エンターブレイン/ファミ通文庫 2004.02〜)
- ▲谷川流《涼宮ハルヒ》シリーズ 既刊6巻(角川書店/角川スニーカー文庫 『涼宮ハルヒの憂鬱』2003.06〜)
- ▲古橋秀之《ブラックロッド》三部作 (メディアワークス/電撃文庫 『ブラックロッド』1997.04『ブラッドジャケット』97.06『ブライツライト・ホーリーランド』2000.01)
- ▲成田良悟《デュラララ!!』》シリーズ 既刊2巻(メディアワークス/電撃文庫 2004.04〜)
- ▲はやみねかおる《少年探名探偵 虹北恭介》シリーズ 既刊5巻(講談社/講談社ノベルス 『少年名探偵 虹北恭介の冒険』2000.07〜)
☆☆☆ それ以外にあがっていた作品 ☆☆☆
- ▲富野由悠季『密会 アムロとララァ』(角川mini文庫〈上、下〉97.08→角川スニーカー文庫 2000.09)備考:原作はアニメ『機動戦士ガンダム』 (株)サンライズ
- ▲榊涼介《ガンパレード・マーチ》シリーズ 既刊8巻9冊(電撃文庫 『ガンパレード・マーチ 5121小隊の日常』2001.11〜)備考:原作はPSゲーム (株)アルファシステム
- ▲田口仙年堂《吉永さん家のガーゴイル》シリーズ 既刊7巻(ファミ通文庫 2004.01〜)
- ▲阿智太郎《住めば都のコスモス荘》シリーズ 全4巻+外伝2巻(電撃文庫『住めば都のコスモス荘』 1995.05〜2003.09)
- ▲古橋秀之《タツモリ家の食卓》シリーズ 既刊3巻(電撃文庫『タツモリ家の食卓——超生命来襲!!』2000.05〜)
- ▲羽田奈緒子《世界最大のこびと》シリーズ 既刊2巻(MF文庫J 2004.08〜)
- ▲久美沙織《ドラゴンファーム》三部作 (プランニングハウス98.12 → ハヤカワ文庫JA 『竜飼いの紋章——ドラゴンファーム1』2001.07〜2001.09)
- ▲今野緒雪《マリア様がみてる》シリーズ 既刊19巻21冊(集英社/コバルト文庫『マリア様がみてる』1998.04〜)
- ▲成田良悟《バッカーノ!》シリーズ 既刊6巻(電撃文庫『バッカーノ! The Rolling Bootlegs』2003.02〜)
★【サンプル1】さんのケース★
【サンプル1】データ
■年齢:21
■性別:♂
■職業:大学生
■最近好きな書籍:
ガルシア=マルケス『百年の孤独』、ウラジーミル・ナボコフ『青白い炎』、コニー・ウィリス『我が愛しき娘たちよ』
■好きな漫画:
『かりあげクン』、おかだあーみんの作品、白土三平の作品、『BLAME』
■好きな映画:
『薔薇の名前』『トレインスポッティング』『レクイエム・フォー・ドリーム』『やかまし村の子供たち』
■好きな恋愛パターンについて:
考えたことなかったので特にありませんが、同じサークルにいる同学年の女性と現在、付き合っています。(でも、これは好みとは関係ないかもしれません)
■コレまでの読書歴:
●幼稚園のころ……
- ▲アンリ・ファーブル『ファーブル昆虫記』、幼稚園の頃はほとんど本は読まなかった。
●小・中学生 ……
- ▲江戸川乱歩『少年探偵団シリーズ』、純文学(太宰治、檀一雄)、家にあった小説もいろいろ(海外ミステリー)、星新一の短編集、北杜夫や東海林(しょうじ)さだおのエッセイ。
●高校生 ……
- ▲兄からの薦めで、上遠野 浩平『ブギーポップは笑わない』←おもしろく感じなかった。
- ▲家にあったH.P.ラブクラフト、エドガー・アラン・ポーなど、怪奇モノも読む。TVゲーム「Wizardry」、J.R.R.トールキン『指輪物語』、マイクル・ムアコック『エルリックサーガ』など、ヒロイック・ファンタジーも読む。中学の頃から読んでいたエッセイや純文学も引き続き読む。
●現在・大学生……
- ▲大学SF研に入り、早川書房、東京創元社のSFやファンタジー、怪奇モノ。
- ▲1年のころは、怪奇が中心(アーサー・マッケン、ブラックウッド、ダンセイニ、デ・ラ・メアなど)。
- ▲2年のころは、SFを中心に(ベスター、ヴァンス、オールディス、ゼラズニイ、スタージョンなど)。
- ▲3年になって、SF・FT・怪奇・現代文学など、いろんなジャンルを読むようになる(ポール・オースター、ミルチャ・エリアーデ、ウラジーミル・ナボコフ、ホルヘ・ルイス・ボルヘス、ガルシア=マルケス、イタロ・カルヴィーノなど)
やっぱり参加者も難しいと思った【サンプル1】さんです。
こちらは、【サンプル2】さんが〈ツンデレ〉で盛り上がったように? 「彼女がいる」ことで一時大脱線〜。
「彼のようなタイプは、まず彼女に読ませて、彼女に薦めてもらえばいい」てな感じになって、大盛り上がりでした。
う〜む。男の心情が見えた気がしましたね。
「みんな、〈彼女〉のことから離れようよ(笑)」という三村美衣の一言で、ようやく彼に向き合うこととなりました。(まあ、気持ちはわかるな)
読書歴から、彼は猛烈に今名作を読んでいる最中でしょう。なら、「ドスン」とくるようなライトノベルを薦めてはどうか。ということでまとまり、以下の結果に落ち着いてなんとか企画は無事に終了したのです。
☆ オススメ5作品 ☆
- ▲五代ゆう『はじまりの骨の物語』(富士見書房/富士見ファンタジア文庫 1993.03)
- ▲冲方丁『ばいばい、アース〈上、下〉』(角川書店 2000.12)備考:ハードカバー
- ▲リヨン=スプレイグ=ディ=キャンプ・著 田中哲弥・訳『悪魔の国からこっちに丁稚〈上、下〉』(メディアワークス/電撃文庫 97.04)
- ▲ろくごまるに『食前絶後!!』(メディアワークス/電撃文庫 1994.01)
- ▲土門弘幸《セブンス・ヘヴン》シリーズ 既刊4巻(メディアワークス/電撃文庫 『セブンス・ヘヴン〈1〉 ミオと美緒』1997.02〜)備考:99年8月に第四巻を刊行して沈黙。
☆☆☆ それ以外にあがっていた作品 ☆☆☆
- ▲小野不由美《十二国記》シリーズ 既刊7巻+外伝1巻(講談社X文庫ホワイトハート 『月の影影の海 十二国記』1992.06〜)備考:講談社文庫版もあり、こちらはイラストがない。外伝『魔性の子』は新潮文庫。
- ▲冲方丁《カオスレギオン》シリーズ 全6冊 (富士見ファンタジア文庫 『カオスレギオン 聖戦魔軍篇』2003.02〜2004.12)
- ▲菊地秀行《吸血鬼ハンターD》シリーズ 既刊17巻27冊(ソノラマ文庫 『吸血鬼ハンターD』1983.01〜)
- ▲野尻抱介『ロケットガール』(富士見書房/富士見ファンタジア文庫 1995.03)
- ▲水野良《ロードス島戦記》シリーズ 全7巻〈本編4巻+外伝3巻〉(角川スニーカー文庫 『ロードス島戦記—灰色の魔女』1988.04〜93.03)備考:続編《新ロードス島戦記》シリーズ 既刊4巻(角川スニーカー文庫『新ロードス島戦記1 闇の森の魔獣』2001.07〜
- ▲水野良《スターシップ・オペレーターズ》シリーズ 既刊6巻(電撃文庫 『スターシップ・オペレーターズ1』2001.03〜)
- ▲佐藤ケイ《天国に涙はいらない》シリーズ 既刊10巻(電撃文庫 『天国に涙はいらない』2001.02〜)
- ▲佐藤ケイ『ロボット妹』(電撃文庫 2004.08)
- ▲おかゆまさき《撲殺天使ドクロちゃん》シリーズ 既刊5巻(電撃文庫 2003.06〜)
- ▲清水マリコ《嘘》シリーズ 既刊2巻(メディアファクトリー/MF文庫J 『嘘つきは妹にしておく』2002.11〜)
- ▲ヤマグチノボル『グリーングリーン——鐘ノ音スタンド・バイ・ミー』(MF文庫J2004.01)ヤマグチノボル『グリーングリーン鐘の音ファンタスティック』(角川スニーカー文庫2003.03)備考:原作はPCゲーム GROOVER
- ▲クリストファー=スタシェフ著、山田順子訳《グラマリエの魔法家族》シリーズ 全7巻 (富士見ドラゴンノベルズ『星から来た魔法使い』1988.12〜92.02)