邦楽ライヴレヴュー(2)
# 2 さいとうみわこ / 青木孝明 JET SET / 加藤千晶
(01/19/'98,南青山「MANDALA」)
特にタイトルはなかったけど,メトロトロンレコードのアーティストの集いだったのかな?
11月の「世紀末POP伝道者伝説」がとても楽しかったことと,
インターネットではすっかりおなじみになった,さいとうみわこさんが登場するということで
98年の初ライヴは,南青山のライヴハウス「MANDALA」になりました。
「MANDALA」は,外苑前と表参道の間にあって,思えば私の結婚式場も近い・・・(^_^;)
まだ,最近できたような,きれいで小粋なライヴハウスです。
何か,ライヴハウスの居住性って,このとこすごくよくなってきた気がするのは主観的なものかしらん(^^)
チケットはちけぴでも売ってたのですが,私のはマンダラ売りで整理番号2番の3500円(1drink)でした。
トップは加藤千晶さん。何とも朴訥な感じの穏やかな歌を聴かせてくれました。
木琴(でいいのかな?)なんて,何十年ぶりに聴いた音色でした(^_^;)
2番手は青木孝明 JET SET。「賑やかし役」というMCの通り,大音響で聴かせてくれたのでした。
ベースのアンソニーは「POP伝道者」でもおなじみで,何か和みを感じるところです(^_^;)
# しかし,みわこさんが待ち遠しかったので,じっくりとは味わえなかったのでした。
# どうもすいませんです。
で,今回の主役のさいとうみわこさんは,午後9時ちょっと過ぎについに登場しました。
# いや〜,とても待ち遠しかったのでした(^_^;)
バックは,引き続き青木孝明 JET SETで,ドラムスさんはラストステージだそうな。
個性的な世界の「恋人はサイエンティスト」から入って,12年も前から耳なじみの「NEGATIVE HEART」,
大瀧さんのカバーで,去年の11月に発表したばかりの「あなただけ I LOVE YOU」では歌詞をとちっちゃった
けど,「間違っちゃった!」と舌を出すそぶりもまたお茶目でよい(^_^;)
(私としては)意外な展開の poetry reading から「WATER」へのつながりは,とてもかっこよかった(^_^)
「WATER」は,この半年くらい聴いた曲の中でいちばんのインパクトの名曲だと思います。
新曲の「PARADE」は,ポップスの王道という感じで,いつごろどこからCDとなって出てくるんだろう?
後半は,昔から大好きな「恋人はいつでも」,しっとりとした「さりげない奇蹟」と続いて,
アンコールが入って,「土曜日のトースト」。ピアノとみわこさんの2人でじっくり聴かせてくれました。
ギターが青木さんということで,〆は「KISS・・・」だなと思いきや,
「歌いたかった」というコトバに続いてデヴィットボウイの「チェンジス」。いやー,意外な展開で,
このとこの私の中に積もっていたハングリーな気持ちが,一気に昇華された感じがしました。
# ふりかえれば,ここで眠れない夜が確定したわけだな(^_^)
ライヴで頭が覚醒されて眠れないというのは,一般的なことかも知れないのですが,
個人的には,初めてのことかも知れません(^_^;)
CDで聴くさいとうみわこさんは,一癖二癖な世界を展開しているのですが,今回のライヴは見事に
直球勝負でした(^_^;) 予定通りとはいえ,きれいにその世界にはまったのでした(^_^)
私,行ったことはないんだけど,ドームでの6万人を集めてのコンサートとかいうのは肌に合わないようで
ライヴハウスとかでいい感じの音楽を聴かせてくれるアーティストを求めていたんだなあ・・・
秋葉原「GOODMAN」,南青山「MANDALA」と連続してよい音楽に巡り合えて,音楽運はとてもよいんだなあ
と,実感し,幸せな気分に浸るのでした(^_^)
(C) HEYANEKO 01/25/'97
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