NY Tour'97
110th St.以北
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# 1 夜のハーレム(Herlem(night))
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ハーレムとは,オランダ語で「天国」という意味があるそうですが,日本から見ると黒人の街ということで
,治安が悪くこわいところというイメージがあります。
そんなわけで,当初は「ハーレム半日観光」なる昼のツアーで行こうという予定だったのですが,
調べてみると,アポロシアターの「アマチュアナイトツアー」が水曜日にあるということで,
8/27(3日目)に夜のハーレムをこれで垣間見ることになりました。
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ツアーの集合は,ヒルトンのお土産屋の前。
前日,直接地元の旅行社に電話して予約して$90のところが,標準の日本の旅行社のツアーだと$120。
参加者は30人近くあって,他の客はすべて$110〜120ということで,マージンの高さを感じながらも,
「なかなかラッキー」とにんまりする(^_^;) しかし,バスのトラブルで出発が1時間近く遅れる(-_-)
72th St.からは,バスはAmsterdam Ave.をまっすぐ北上する。チェスターフィールドを超えて85th St.あたり
からは,「マンハッタンバレー」というヒスパニック系の住民の街になるとか,ガイドにない情報があり感心する。
実際84th st.まで初日の夜に歩いたわけだが,雰囲気が怪しいので引き返したのは正解だった。
116th st.にはコロンビア大学があって,この辺りは「モーニングサイドハイツ」という白人の居住区。これは
ガイドにも記述がある。人種による住み分けは,とても複雑な感じがする。
145th St.のレストランに着いたには,午後7時少し前で,あたりは薄暗くなってきている。バスから降りると確かに
ミッドタウンとは別世界。広い道には黒人ばかり。しかし,黒人の表情は豊かで,特に子供はとても愛敬がある。
アパートの窓越しに子供と目が合って,思わずにんまりする(^_^;)
お店はなかなかしゃんとした感じで,この辺りでは高級店なんだろうと思う。
ジャズピアノが静かに流れて,バイキング形式のソウルフードは牛肉,サーモン,野菜の煮物をメインとした
くせの強い味付けで印象深く(ホウレンソウの煮物が,お茶っ葉みたいだった(^_^;)),時間がゆっくり
とれなかったことを残念に思う次第。
近くに地下鉄1・9線の145th St.駅があり,チェスターフィールドの最寄りからも8駅くらいなのでその気に
なれば勝手に行けるわけだが,夜にそんな行動はちょっとできないところ。
「アポロシアター」は,ハーレムの中心の125th St.にある。賑やかなのだが暑苦しい雰囲気は,マンハッタン
にしてどこか地方都市のよう。
3時間近くにわたる「アマチュアナイト」が捌けて,ツアーの面々はそれぞれのバスに乗り込む。
人がいっぱいの上に,言葉も多種多様でまさに「人種のるつぼ」状態(^_^;)
帰りのバスはColumbus Ave.を南に向かったのだが,途中バスの遅れのお詫びのTシャツが配られる。
80th St.の宿というのは観光客の中では珍しいらしくて,
いちばん初めに降ろしてもらってラッキーする(^_^;)
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08/27/'97
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# 2 アポロシアター(Apollo Theater)
- 125th St.-7th Ave.
アポロシアターというと,「ソウルミュージックの殿堂」というか,古くはデュークエリントン,ナット
キンコール,最近ではジェームスブラウンやマイケルジャクソンなど,層々たるメンバーがここから育った
という伝説のホール。絵画よりはソウルに詳しい私としては,ちょっとした感慨があります。
そのいちばんの人気のイベントの「アマチュアナイト」に気楽にツアーで行けるというのだから,
世の中は変わったもんです。いつ頃からなんだろう?
チケットは$21ということで,旅行社の取り分はかなりなものなのですが,ハーレムの夜のことですから,
このツアーは,なかなか面白いと思います。
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アポロシアターとは,ようするにコンサートホールで,一応休憩時間に軽くお酒とかも飲めそうだった
けれど,あくまで音楽(エンターテイメント)一本の店と思ってよい。
何でも'75年に一度倒産があって,'83年に復活してからは市のバックアップを受けて,ハーレムの文化の
発信基地として,とても大切にされている様子。
客は,地元の黒人もいるものの,ツアーの外国人が相当数を占めるようで,日本人関係のツアーも私が
参加したもの以外に3つはあったような感じ。
ハーレムが世界に誇るシアターというわけだ(^_^;)
この日は8月のチャンピオン大会ということで,これまで一度は勝ち残ったアマチュアさんが次々に登場。
観客の拍手でベスト4が勝ち残れるというシステムで,いまいちなアマチュアさんにはブーイングを浴びせて,
これが大きなものになるとデビルが登場して途中退場となるという(^_^;) この辺はいかにもアメリカらしいところ。
子供の参加が多く,そのほとんどがうまくなかったのでブーイングを飛ばしたいところなのだが,
「子供にはブーイングを飛ばさないで」という司会者の話があって,そのあたりはなぜかウエット。
司会者はDJのノリで賑やかで,うまく場の雰囲気を盛り上げている。途中,シレルズの「Will You Love Me
Tomorrow」(キャロルキングの作品)のピアノの演奏が入り,何となく得意気になる(^_^;)
この日のチャンピオンには,とても楽しそうにヴァイオリンを弾いていたおじさんに決まり,
2位を,スマートで外国人受けしそうな若い女性と,演歌のような暑い雰囲気の黒人受けしそうな10歳の少女との
間で争われ,声援のリクエストが3回も繰り返された(^_^;) 支持層が完璧に別れているところがとても印象
深く,結局10歳の少女のパワー勝ちとなる(^_^;)
このベスト4決定がハイライト的な部分なのだが,あまり興味のない団体客は「早く帰ろう」となる傾向が
あるらしく,司会者の最後の挨拶のときには,まわりはほとんど席にいなかったなあ・・・(^_^;)
この辺りは,なかなかブロードウェイのようにはいかない様子。(^_^;)
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08/27/'97
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# 3 昼のハーレム(Herlem(day))
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昼のハーレムは,5日目(8/29)に,ニョーボの美術館巡りの合間に私ひとりで,125th st.やLenox Ave.という
表通りを地下鉄で行って散策しました。
クリストファーSt.駅から地下鉄に乗って,どんどんアップタウンに向かうと,あたりの黒人とヒスパニックの
比率はどんどん高くなり,「やめたほうがいいかな?」と,かなり不安になりました(^_^;)
しかし125th St.駅に着いてしまうと,駅が浅いところになることもあって,すんなり125th St.へ。
時間は昼間の2時。雰囲気はからっと明るく,広い歩道に本を置いた露店が目につくのでした。
アポロシアターの前をとおり,何か入れる店はないかと探し,結局駅の近くの小さなレコード屋さんに
入ることになりました。
店の中では,黒人が「ニーハオ」と声をかけてきたので,「ノーノー,アイムジャパニーズ」とか返事したり
してましたが,まあ東洋人を迎えてくれていることにはかわりはなく,店の人の雰囲気もきちんと観光客を
迎えてくれたというものでした。
その後,とても広いLenox Ave.をゆっくり歩きながら北上して,135th St.の「ジョンバーグ黒人文化センター」
に行ったのですが,さすがに文化的な施設では英語がしゃべれないのは致命的で,半分も意志の疎通ができ
なかったのでした(-_-;)
ひとりであちこち歩いて,コトバでつらかったのはここだけだったかな? まあ,普段コトバのほうは面倒を
みてもらっているニョーボに改めて感謝するひとときでもありました(^_^;)
08/29/'97
59th St.〜110th St.
地番外
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