PARIS Tour'99 1区・2区・8区・9区(中心部)



凱旋門の高さは50m。遠くからでないと全容は見えません。



# 01 シャトレ・レ・アール駅(Chatelet les Halls)
〜1区

シャトレ・レ・アール駅は,ルーブル美術館の少し東側にある地下駅で,R.E.R.(高速地下鉄)のA線,B線,D線が交わる大きな乗換え駅です。
パリには6つのターミナル駅があるのですが,ドゴール空港を利用する観光客の多くは,この駅がパリの第一歩になるのではないかと思います。
ドゴール空港からのR.E.R.はB線で,35分ほどで到着します。地下鉄は景色が見えないのが難点ですが,市内までは地上を走りますし,人達の様子を見ていると,てっとり早く街になじめる気がするのがいいですね。
駅に降りると,白人,黒人,黄色人種と入り乱れているのですが,NYに比べて緊張感は薄く,どこからともなく音楽が聞こえていました。

08/25,08/27,08/30/'99



# 02 凱旋門(Arc de Triomphe)
〜8区・16区・17区

凱旋門というと,ナポレオン。1805年,ナポレオンが帝位についた年に着工し,完成は1840年。その時ナポレオンは失脚して亡くなっていて,完成時には大セレモニーをもって棺が門をくぐったとのこと。
さて,現在の凱旋門あたりですが,門を中心に360度を綺麗に30度ずつで割る形で,12本の大通りが集まってきています。巨大なロータリーにすごい量の車が回っていて,まずこれに驚かされます。
東側に伸びるシャンデリゼ大通りを3km行くとカルーゼルの凱旋門(ルーブル美術館のすぐそば),西側に伸びるグランタルメ大通りを5km行くとラデファンスの新凱旋門。
この三つの凱旋門は一直線上に並ぶということで,フランス人の幾何学好き,大袈裟好きに驚くところです。
私たちは,地下鉄1号線のアルジャンティーヌ駅から行ったのですが,なぜかバイク屋さんが多いグランタルメ通りを進むと,凱旋門がだんだん大きくなって行くということで,迫力がありました。

08/26/'99



# 03 シャンデリゼ大通り(Av. des Champs-Elysees)
〜8区

凱旋門を背にして歩き出すとすると,やはりシャンデリゼ大通り。
賑やかになったのは,凱旋門ができて,ナポレオン3世が都市計画を進めた頃(19世紀中頃)からとのこと。
とにかく歩道の広さに驚かされます。カフェが椅子を並べても余裕の広さです。人通りが多いので,ちょうどよいくらいの広さですが・・・
私たちは午前中に出かけたからか,あまりお店は賑わっていませんでした。

08/26/'99



# 04 アルマ橋(セーヌ川/ダイアナ妃追悼碑)(Pont de Alma (Seine/Diana))
〜7区・8区・16区


シャンデリゼ大通りから,ブッティクがたくさんあるモンテーニュ通りに入り,エッフェル塔を目指したのですが,途中,セーヌ川にかかる橋(アルマ橋)の北詰めに,あのダイアナ妃の小さな追悼碑を見つけました。
事故は1997年8月,アルマ橋近くの高速道路の地下道で起きました。
きっと,数々刻まれているパリの歴史のひとこまとして,残されていくことでしょう。
思えばダイアナ妃って,華のある人でしたね・・・

08/26/'99



# 05 コンコルド広場(Place de la Concorde)
〜1区・8区

コンコルド広場というとギロチン。1793年のフランス革命で,ルイ16世とマリー・アントワネット王妃は,この広場でギロチンで処刑されたとのこと。
この広場も広いのですが,車がピンピン走っていて,のんびりとできるわけではありません。
広場の真ん中の尖塔状のオベリスクは,何でも19世紀の王政復古(ナポレオンの時代の後)に,エジプトの王族から贈られたものということで,まわりの噴水や建物も,きっといろいろ曰くがあることなのでしょう。
オベリスクを背にして西を向けばエトワールの凱旋門,東を向けばカルーゼルの凱旋門が,それぞれ遠くに見えるということで,どこまでもフランス人の幾何学好き,大袈裟好きに驚くところです。

08/27,08/29/'99



# 06 マドレーヌ教会(La Madeieine)
〜8区

コンコルド広場から北へ10分弱歩くと,進路のど真中に構えているのが,この神殿調の大教会です。
場所も規模もすごいのですが,ルイ王朝の時代(1764年)に起工され,フランス革命,ナポレオンの時代を経て,完成したのが78年後の1842年というのもすごいです(^_^;)
真正面に見えながらも,なかなか車道を渡れないというのも,そんな歴史の因縁からか・・・(^^;)

08/27/'99



# 07 オペラ・ガルニエ(Opera Garnier)
〜9区

マドレーヌ教会から北東へ10分弱歩くとある,いわゆる「オペラ座」です。
教会と同じような迫力があると思えば,1875年完成とのこと。30フラン払って中に入ると,建築物マニアご用達な雰囲気になります。
肝心のオペラは,今はオペラ・バスチーユがメインとなっているそうですが,このオペラ座にこだわる方も多いとのこと。

08/27/'99



# 08 パレ・ロワイヤル(Palais Royal)
〜1区

「王宮」という名前にひかれて,オペラ座からルーブル美術館に向かう途中に立ち寄ったのですが,間の抜けた空気が流れていました。
建物は17世紀のもので,ルイ14世に見捨てられたという経緯があったり,ベルサイユ宮殿の華やかなイメージとは好対照です。
そんな間の抜けた空間が,市街地の一等地にでんと構えているのも,ゆったりとした時間が流れるパリらしい風景なのかもしれません。

08/27/'99



# 09 ルーブル美術館(Musee du Louvre)
〜1区


ルーブル美術館には200年超の歴史(1793年開館)とのことですが,そのベースは14世紀の宮殿(ルーブル宮),さらにそのベースは12世紀の城塞ということで,そのものに深い歴史があります。
さて,パリといえばルーブル美術館を目指して行かれる方も多そうですね。私の妻もいちばんの目玉という感じでした。
私としては,とりあえず立ち寄る観光地ということで,その意識には相当なギャップがあったようです。
妻は,ルーブルに入って1時間で,改めて時間を取って訪れようと思ったそうですが,私は1時間で歩き回り,その広さを足で感じたものでした(じっくり見ないので,どんどん歩くことになるのです)。
それでも,「モナリザ」や「ミロのヴィーナス」を見ると,「あぁ,ルーブルに居るんだなあ・・・」という感慨を覚えました。

08/27,08/29/'99



# 10 サン・ラザール駅(Gare St.Lazare)
〜8区

ヴェルサイユからの帰りの電車が,たまたまサン・ラザール行きだったことから着いたこの駅は,マネの絵画で有名です。
時は夕暮れ,人気の少ない大きな三角屋根がある古い駅は,その雰囲気を味わうにはちょうどよいタイミングでした。
印象派のぼんやりした絵画は,私の心にも刻まれました。

08/27,08/29/'99


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