■ 2002.11.25 Gaylord Entertainment Center, Nashville

ステージ全景を見れるのもなかなかいいものです。さすがに肉眼で顔の表情までは見れませんが、じゅうぶんな大きさです。SFMが終わると、次がIORRではなくStart Me Upでいきなりの構成変更にちょっとビックリ。最初5曲は固定だとばかり思ってました。しかし、なんとなくIORRをセンターステージでやるのだなと気づいちゃいましたが。(日によっては「ベガーズの日」なんかで1曲目がStart Me Upだったこともあったようですね) IYCRM、Don't Stopの流れは同じす。確かここでミックがいろいろしゃべって、「今日はスペシャルゲストも来てるヨ」てなことを言いました。スモール会場でもないのにスペゲスって誰?気になる!で次はフツーにMonky Man、これを聴くとVooDooツアーを思い出す。さらにGimmie Shelterと、リサの見せ場が続きます。同じ曲でも演奏位置が違うと、流れが違って新鮮。

IYC’TRM(だと思う…)

Don’t Stop(だと思う…)

ここで、スクリーンに「ならず者」のジャケットが組みあがります。おお、名盤続きで来たな。そしてやはり高速道路のテールランプ残像映像になって、アコギとハーモニカでSweet Virginiaです。ああ、さすがにカントリーソングは演るよね。そしてここでスペゲスと思われる、背広着て白くて長いストールを首から垂らしたバイオリンのオッサン登場です。(名前不明) 間奏にバイオリンのソロパートを増やしたちょっと長めの構成だったですが、肝心のバイオリンの音が小さくてやや物足りなかった。

Sweet Virginia

ここにきて、私の周りの席の人はほぼ全員着席。立ってるのは自分とあと数人って感じになっちゃいました。なんか、感じワルー。そんなことにお構いなく次はLoving Cup。ライブ初体験です。素朴な雰囲気がうまく出ていて、なかなか好演でしたが客の反応はイマイチ。続くRocks Offはまだしも、「ダイス」になっても座ったままとはどういうこっちゃ??まあその分よく見えたのですが。キースコーナーではまずはアコースティックでThe Worst。これも久々です。記憶が怪しいですが、たぶんこの曲でもバイオリン共演してたはず。そしてさすがキース、今日は「ならず者の日」ってことでHappyをやりました。「悪魔」、YGMRと好演奏でミックもノリノリ、客席に水をぶっかけたり(ペットボトルだが)テンションはかなり高めです。それにくらべてウチの周りは…ショボーンって感じ。皆さん躾がいいのか、周りが座り始めて後ろの席も座ってたりすると、(ホントは立ってたいんだけど)それを気遣って座っちゃう。

燃えるベロマーク

幸い文句言われないのをいいことに自分は立ったままでしたが、疲れた。シブくCYHMK?、続いてHTW、Satisfactionと来ればさすがに周りもやっと盛り上がってきました。HTWのアニメーションは素晴らしい!

HTW1

HTW2

写真撮ってたら後ろの席のねーちゃんが「クールなデジカメね、どこで買ったの?」と聞いてきたので仕方なく「TOKYO JAPAN」ってこたえたら、目を丸くしてポカーンとしてました。サンアントニオでもこのカメラの評判は良かったです。

花道を愛想ふりまきながら移動し、センターステージに御一行到着です。センターといってもフロア後方なので、自分の場所からは斜めすぐ下という位置に感じます。群がるファンの熱狂振りに先日の自分を思い出し目を細めるとともに、やっぱり羨ましい。

センターステージ

まずは予想通りIORRをカマしてくれます。せっかくのセンターステージにこの曲、ちょっとおいしくなかったかも。次はシブーいブルースでLittle Red Rooster。酒場の生演奏とでもいった、こなれて落ち着いた出来でした。余裕あるなあ。そしてBS、センターステージでやるとほんとに重みがあってよかった。会場全体を盛り上げまくって、演奏が終わるとしばし声援にこたえてからまたフロア後方のゲートに退場していきました。

センターステージから退場

手拍子足踏みをしてアンコール、そして真っ赤な紙ふぶきの舞う中JJFをキメてくれました。やはりロニーは三味線ギターを弾いてました。なんか、あっという間だったなあ。

JJFの紙ふぶき

最後の挨拶

興奮覚めやらぬ会場を出ると、雨が降ってきたこともあってさっさとホテルへ戻ります。席から自分の部屋に着くまで3分ほどでしょうか。つい数分前までライブを体験していた余韻はなかなかさめず、窓から外の渋滞混雑を眺めたりして夢ではなかったことを確認します。もう少し会場近辺で余韻に浸っていた方がよかったかもしれません。ゼイタクな話ですが部屋が近すぎるのも良し悪しです。

本日のセットリストは、テーマアルバムが採用回数が圧倒的に多い「メインストリート」の日でちょっと平凡だったり、日替わり曲もレアさはありませんでした。しかし毎回演奏してる定番曲も、散漫さのない、流さないひたむきな内容が多く、かなり新鮮でした。レア曲がセットリストになくても、それで不満に思うことはなかったです。

…が、不幸なことに自分の席のまわりのノリがイマイチで、自分のような熱狂叫びまくり派は結果的に盛り上がりきれなかった印象があります。会場全体としてはけっこうなノリだっただけに、運が悪かったというか…。$150の中途半端さが裏目に出たのでしょうか。(いっそ$300の方が、「濃い」人たちに囲まれてたような気もする。)

2回のコンサートを実際に見て、強く感じることは「また見たい!」素晴らしいものでした。アメリカまで見に来たのだから…という気負いがなくはないと思いますが、見知らぬ外人に囲まれて、でもストーンズはいつも変わらず、そしてどこに行っても同じものを愛する仲間がいることを体感できるのは素晴らしいと思いました。

次回ツアーがあったら、もう迷うことなく見に来よう、そんな思いを胸に、翌日ナッシュビルを後にしたのでした。

雪のシカゴナッシュビルからはまたまたシカゴに行き、シカゴで1泊です。当日成田まで乗り継げる便はあったのですが、日常に戻る前にワンクッション欲しかったのと、シカゴを素通りするのもなんだか気がひけて…。ダウンタウンまで電車で移動し、初めての海外ストーンズとなったB2B初日の時に宿泊した思い出のホテルに。しかし、シカゴはナッシュビルよりもさらに寒く、雪が降ってる…。思い出めぐりでもしようと考えてたのですが、この寒さに負けてしまって結局ホテルでゴロゴロして過ごしちゃいました。まあ、電車やちょっとした街並み、ホテルなど全てが懐かしくじゅうぶんタソガレ気分を満喫しましたけど。

翌日、電車に乗ってけっこうギリギリな時間にオヘアに着き、何も考えずインターナショナルターミナルに行ったらユナイテッドのチェックインカウンターがなく、空港職員のオバちゃんに尋ねたら「UAは全部ターミナル1」とニヤニヤしながら言われちゃって慌ててターミナル1に行って、搭乗口でチェックインしてほぼ全員搭乗し終わった機内に乗り込んだのでした。ちょっとアセッた。でも空いた席選べたので横になって眠れたりと、ゆとりを持って帰国の途についたのでした。


■ あとがき

ダラダラ長いわりには肝心のコンサート部分が希薄で、ストーンズのレポートとしてはイマイチかなという気がします。実は、コンサートが始まるとすぐに舞い上がっちゃって、使用楽器だのミックの衣装だのといった細かい点はほとんど記憶に残ってないのです。演奏曲名ですら、後でWebで確認しないと半分ほどしか覚えてないし…。ストーンズを見るという2つのピークを中心にした旅行記ということで楽しんでいただけたら嬉しいです。また、この場を借りて、文中登場のお2人、もし読んでたらぜひ連絡ください。またその他のかたで質問ご感想があれば気軽にメール下さい。

最後に、例によってこんなレポートを掲載してくださった三十郎さんに深く感謝いたします。みんなで日本公演を盛り上げましょう!

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