ピーターソン・ バットディテクター



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バットディテクター



バットディテクターD100シリーズ バットディテクターD200シリーズ 超音波無人録音機D500X
バットディテクターD1000X


野外でのこうもりの研究には、バットディテクター(超音波検知器)が不可欠です。ディテクターは、コウモリが発する超音波を人間が聞こえるように変換します。ディテクターを使用すれば、コウモリの活動状況を確認するだけではなく、コウモリの種を特定することも可能となります。

ピーターソンのバットディテクターは、最先端のコウモリ研究者と緊密に連携して開発されており、最高の性能と頑丈さを兼ねそなえた高品質な計器です。

ピーターソンのバットディテクターでは、超音波を可聴域に変換する方式として次の3種類を使用しています。

ヘテロダイン(周波数同調)式

フリークエンシイー・ディビジョン(周波数分割)式

タイム・エキスパンション(時間軸延長)式

ヘテロダイン式フリークエンシイー・ディビジョン式では、超音波の変換はリアルタイムで行なわれます。(即ち、コウモリが超音波を発するのと同時に、バットディテクターから音声を聞くことが出来ます。) ヘテロダイン式の方が高感度ですが、あらかじめ設定した波長だけが変換の対象となり、他の周波数は聴くことができません。ピーターソンのバットディテクターの中には、自動的に周波数を設定できるスキャニング・ヘテロダイン方式を採用しているものもあります。(D980)


フリークエンシイー・ディビジョン式では、周波数の全域を対象として変換します。フリークエンシイー・ディビジョン式では、超音波領域を一定の値で分割します。この値が、例えば10であれば、50 kHzは5 kHzに変換されます。ピーターソンのフリークエンシイー・ディビジョン式バットディテクターは、全てより進んだ方式であるオリジナルの超音波信号に応じて、振幅が変化する振幅保持式となっています。

図で、上の図はオリジナルの超音波信号で、下の図は変換後の信号を示します。

タイム・エキスパンション式は、高速のテープレコーダーを低速で再生するのと同様の方式ですが、大きく高価なテープレコーダーの代わりに、最新のデジタル技術を使用して音声信号を記録します。この方式は、リアルタイムではありませんが、種々の利点があります。他の方式では超音波を可聴域に変換するだけですが、タイム・エキスパンション式では信号の時間軸が延長されているので、詳細の音声を聴くことができます。(一つの短いパルス、または異なるパルス間での周波数の変化を実際に聴くことができます。)オリジナルの音声信号の特性をすべて保持し、研究室に持ち帰って解析をするには、タイム・エキスパンション式を使用する必要があります。




バットディテクター
D100シリーズ





D100拡大写真

仕様表 D100


D100: 基本的なヘテロダイン式。手頃価格で高性能。

周波数範囲10〜120kHz。

スピーカー内蔵。

小型サイズ:113x71x33(含ノブ)。



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バットディテクター
D200シリーズ



D200シリーズは非常にコンパクトで高性能なバットディテクターです。
D200シリーズには D200、D230およびD240Xがあります。

D230拡大写真

仕様表 D200 D230 D240x


D200シリーズに共通の特徴:

周波数範囲10〜120kHz。

設定周波数の正確なデジタル表示(バックライト付)。

スピーカー内蔵。

片手操作方式。

超小型サイズ119x60x25(含ノブ)。


D200: 操作容易なヘテロダイン式ディテクター。


D 230: ヘテロダイン式と振幅保持型フリークエンシイー・ディビジョン式(1/10)の2方式を内蔵。

D 240x: D200シリーズのコンパクトボディにヘテロダイン式および多数の先進機能を持つタイム・エキスパンション式を内蔵。マニュアルとレベルによるトリガーモード。レベルトリガーモードでは、オプションとして周波数トリガーモードも使用可能。別体のコントロールボックスを使用して、こうもり音を自動的に捕捉、接続したテープレコーダーにタイムエキスパンドデータの記録が可能。

最大メモリー記録時間は、3.4秒間。記録時間は、スイッチにより、1.7秒または、0.1秒間に設定することも可能。オプションとして、 この0.1秒の記録時間は、0.05秒または、0.8秒に設定することも可能。(このオプションは、注文時に決定することが必要です。)

タイムエキスパンション・メモリーに記録された信号は、ヘテロダイン・システムを通じてオリジナルの速度で再生することができます。即ち、"オリジナル"の信号をヘテロダイン・システムを使用して確認することができます。


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超音波無人録音機
D500X



D500Xは無人で自動的に作動する録音器です。
頑丈で防水構造で屋外に設置して長期間データを採取する事ができます。

D500X拡大写真

仕様表・D500X

使用例・文献


D500Xは、コウモリの声を長期間、無人で録音するためも超音波録音機です。

記録用のCFカードのスロットを4ヶ所装備。

音が検知された時に録音が開始するたトリガーシステム。

録音の長さは0.3秒から、最大30秒までの間で選択可能。。

録音の最小間隔を設定可能。

低パワーモード(プリトリガーなしで音声が選択したレベルを越えたときに録音が開始)と  標準モード(プリ、ポストトリガーの録音が可能)。


エレクトレットマイクロホン内蔵


外部マイクロホン用ジャック


内蔵の単1電池4個、または外部電源を使用


設定の間隔でユニットをON/OFFするタイマー


天候防水ハウジング(ただし、内蔵マイクロホンの防護が必要)


通常の使用で2週間の保存容量


サイズ 165 x 170 x 53 mm 頑丈なアルミハウジング


サンプリングレート:44.1 kHz, 300 kHz and 500 kHz


ADC解像度 16ビット


低周波信号を減少させるハイパスフィルター


外部トリガー入力ジャック(オプション)


サウンドファイルに時刻/日付を記録

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バットディテクター
D1000X


高速ディジタル録音機能内蔵

D1000X拡大写真

仕様表 D1000X

D1000Xは、最新の技術を使用したピーターソンの新しいプロ用のバットディテクターです。ヘテロダイン・フリークエンシーディビジョン・タイムエキスパンションの3システムに加えて、コンパクトフラッシュ(CF)カードを使用した16ビットの録音システムを内蔵しています。D980で実績のある高品質なコンデンサーマイクロホンを使用し、更にノイズレベル、ダイナミックレンジおよび歪み特性を大幅に向上させました。


D1000Xの特徴

ヘテロダイン、フリークエンシーディビジョンおよびタイムエキスパンションの3システムを内蔵

CFカードを使用して、"wav"ファイル信号を記録

32〜768kHzのサンプリングレートで録音/再生

16ビットAD変換でダイナミックレンジを向上

統合されたアダプティブアンチエイリアシングフィルター

マニュアル録音、およびトリガーモードでの無人録音可

正確な録音レベル表示

LCD照明とLED照度の調整可

電池とCFの容量表示

小型 170x80x32mm(含マイクロホン)

軽量 700g(含内蔵電池)

内蔵電池または、外付電池 6-15V


D-1000Xは、録音機能を内蔵した世界初のバットディテクターです。別体のDATレコーダーや、ノートパソコンをケーブルで接続し同時に操作する煩わしさが無くなりました。各種の操作モードを選択でき、更にプロファイルの使用により異なるモードを簡単にスイッチで切り換えることができます。各々のプロファイルは、サンプリングレート、トリガーモード、タイムエキスパンションファクター、およびLED強度の様な選択可能な全ての設定条件を含み、あらかじめ準備してディテクター内に保存しておくことが可能です。
直接の超音波信号、ヘテロダイン信号、または、フリークエンシーディビジョン信号が、何時でも、CFカードに記録できます。直接モードで録音時にはコメント音声がマイクロホンから録音でき、また、低サンプリングの特別のコメント録音モードも可能です。録音時間は、CFカードの容量のみで決ります。録音は、手動で開始および終了させること、またはレベルをセットして(オプションで周波数をセットして)トリガーで作動させることも可能です。トリガーモードの場合には、無人で録音するようセットすることができます。CFカードでの"wav"音声フォーマットは、日付と時刻を記録しており、標準のCFカードリーダーを使用してPCで直接読み出せます。また、オプションとして、GPSの位置情報をファイルに記録するGPS入力も可能です。
上図は、50kHzサインカーブの音をD1000Xで録音し、BatSound ソフトウェアで解析した結果のパワースペクトラムを示します。この図からマイクロホンから音声ファイルまでのD1000X全体の性能が、広いダイナミックレンジ持ち、低歪みであることを示しています。
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