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※この文中には性的表現が含まれています。読む場合は了解の上でお願いいたします。 【８】 やがて、魔物は唇を離し、自ら服を脱ぎながらリーンの股間を服の上からやんわりと手で摩る。リーンは魔物に魅入られたように、夢中で魔物の体のあちこちにキスを落としていく。魔物はリーンの唇が肌に触れる度に小さく喘ぐと、誘うように体を撓らせた。 「あ、もっとぉ」 鼻にかかった魔物の声が耳に熱を運ぶ。 リーンは貪るように魔物の胸に唇をあてると、ちゅ、と音をさせて魔物の胸の尖りに吸い付いていた。既に全裸になっている魔物がリーンに腰を摺り寄せる。そうしながらもリーンのズボンを緩めさせて、既に大きく膨らんだ彼のものを引っ張り出した。 「これを、僕のここに。早く、頂戴」 そういって、魔物が片足をリーンの体に絡ませるように開くと、自分の秘所にリーンの性器が当たるようにして腰を擦り付けた。 リーンはそれで我慢しきれず、魔物を地面に押し倒すと、魔物の足を目一杯開かせて、そこに自分の股間を重ねた。 「あぁっ、すごい、一杯ぃ」 魔物が嬉しそうにそう声を上げて、リーンが腰を揺らす。 「あ、あ、あぁん、もっと、もっと……」 魔物の甘い声がひっきりなしに耳に響いて、ファルスは見ているだけで体が熱くなってきていた。 魔物の喘ぎはだんだんとその間隔を狭め、それにあわせてリーンの動きも小刻みに速くなっていく。肉の当たる音が、彼らの交わりの激しさを耳に教える。 魔物の足が、リーンの腰を引き寄せるように彼の腰を挟む。 動きに合わせてうねる魔物の白い体は、性別を越えて美しく淫らだった。自分が彼としている時は、彼をよく観察している余裕なんてないから、改めてみる魔物の姿に、ファルスは心臓の鼓動が早くなるのを感じていた。 喘ぎというよりも、悲鳴のような高く細い声を魔物が上げる。 それと同時に、リーンの体の動きが止まって、魔物が背を逸らせてびくびくと体を震わせた。それに合わさるのは、深いリーンの満足そうな溜め息。 それから再び二人は抱き合って唇を重ねる。 リーンの性器は魔物の中に埋もれたままで、二人はお互いに唇を深く合わせて唾液を絡ませ合う。ぴちゃぴちゃと液体が混ざり合う音に、ファルスは耐えられず目を閉じた。それだけでなく、とうとう屈めるように体を折る。もう刺激が強すぎて、顔に血が上ってきてくらくらしてくる始末だった。 魔物はそんなファルスをちらりと見ると、リーンに唇を離すように促し、体を起き上がらせる。そして逆に、リーンの体を押して地面に背をつかせると、今度は騎乗位の形で彼の上で腰を振り始めた。 「あん……深い」 そういって腰をうねらせながら、魔物はファルスを手招きする。 情欲に濡れた赤い瞳が、ファルスを映して怪しく煌く。濡れた紅い唇がうっすらと開いて笑みを象る。 ファルスはその艶やかな笑みに誘われるようにふらふらと近づいていき、魔物の前まで近づくと、まるで操られてでもいるかのように、意識なく自分の服を開いて、既に勃ち上がっているものを取り出した。 魔物の、紅を差したかのように赤い唇がゆっくりと開いて、目の前に出されたファルスの性器を飲み込んでいく。そのまま、魔物はゆるやかに口でファルスのものを絞るように顔を動かし、時折強く吸い付いては先端に軽く歯を立てた。それだけでファルスの頭は快感に支配され、魔物の頭を手で持って自分で腰を振り出した。 見下ろした光景は、下から突き上げられる動きに合わせて、腰を揺らめかせている魔物の姿。ファルスを口に銜えて少しだけ苦しそうに眉を寄せながら、突き上げられるたびに魔物の喉が喘ぎに震える。その響きが銜えられたものに伝わって、更にファルスは腰を滅茶苦茶に魔物に叩きつけていた。 「ん、んんっ、んぐぁぁ」 魔物の赤い髪を持って、ファルスは自分でも信じられないくらい乱暴に、その頭を揺さぶって喉の奥まで叩きつけた。魔物が涙を流してまで苦しそうに顔を歪めているのを見ても、ファルスはまるで物のように魔物の頭を自分の股間へと引き寄せた。そして、その喉の奥に向けて勢いよく欲望を吐き出すと、ファルスは未だリーンに突き上げられている魔物を倒して、彼との接合部分に指を這わせた。 「あ、あんっ、あぁ、はぁんっ」 口が開放されたことで、魔物の喘ぎ声がクリアに耳に届く。 それにさえも興奮して、ぬちぬちと中につきこまれるたびに白い液を溢れさせる魔物の孔を指で撫ぜると、突きこまれるリーンのものに添えるようにして、指を一本魔物の中へ滑りこませた。 「あぁっ、やぁっ」 魔物が背を撓らせて悲鳴のように叫ぶ。 けれどもファルスは気にせずに、リーンの動きに合わせて指で魔物の中を突き上げた。 魔物のそこは、裂ける事もなくファルスの指とリーンを受け入れている。指と性器の隙間からは、勢い良く噴き出すように、恐らくリーンが先程出した白濁液が奥を突かれる度に押し出されてびゅるっと飛び出してくる。 「いやぁ、だめ、だめぇっ」 魔物の体がびくびくと痙攣のように跳ねると、受け入れているそこがきゅうっと強く収縮した。それに耐えられなかったのかリーンの腰の動きも止まり、指で出来た隙間からは、今吐き出した彼の物が大量に溢れ出してくる。 ファルスはそれで指を抜くと、リーンの上に突っ伏している魔物の体を起き上がらせ、その口に今抜いた指を舐めさせた後、再び硬くなった自分のものを銜えさせた。 「んぶ……うぅ、ん」 魔物は素直にファルスのものを口に含むと、苦しそうにしながらも舌と唇で奉仕を始める。 その後は、再びその体勢のまま、リーンが魔物を突き上げ、ファルスは魔物の口を犯した。 更にその後には、今度はファルスが魔物を四つんばいにさせて後ろから突き上げ、代わりにリーンが口に突き入れた。 リーンもファルスも夢中で赤い魔物を犯しつづけ、彼の中で何度も放った。 魔物が声を出す気力がなくなる程に、夢中で二人で犯しつづけ……気付いた時には、リーンもファルスも気絶するように、魔物の横で寝そべっていた。 |