北海道オフロードTouring'92 8日目





8/18/1992 知床観光コース+赤い屋根

[斜里〜羅臼]


# 17 知床観光コースは5人組

パラグライダー,カヌーと,色々お世話になって,3連泊した「風の子」なんですが,出発の日は, 何と明け方から快晴で(^_^)(^_^),長い旅をしてると,たまにはこういう日もあるもんです(^_^;)
ご機嫌で遠乗りしてもよかったんですが,高橋さん一家も着いたばっかりということもあって, 山向こうは羅臼の「赤い屋根」に行くだけに止めて(・・・ということで,計画とは違ったものの, 何とか「赤い屋根」には足を運べる手筈になったのでした(^_^;))
クミコさんの希望もあって,知床観光コースを5人でのんびり回ろうということになったのでした (^_^;)

神戸BAJAの仲井さんとは,3日も一緒に泊まったのに一度も一緒に走りませんでした。 これはちょっと珍しい展開で・・・ 彼は,釧路に向かって反対の道を行ったんですが, 来年は「風の子」のヘルパーをする確率がかなり高いという話になので, きっとまた再会することでしょう(^_^;)
クミコさんは高橋さん一家のクルマに乗って,私は昨日に続いてクルマを追いかけて走るという, 変則的ツーリングとなるのでした(^_^;)
まずはウトロまでの海岸線,さすがに知床観光の表通り,クルマはいっぱいで, バイクもやたら多くて,Vサインなんかも飛ばして行くわけですが, いいかげん邪魔くさいくらいで・・・(^_^;)
「オシンコタンの滝」は,前にひき続き通り過ぎただけでした。
ウトロからは,こういう機会でもないと乗らないだろう,遊覧船に乗って, 海から「乙女の涙」「男の涙」「カムイワッカ湯の滝」という,観光ポイントを見たのでした.
カモメが船を追いかけてきたりして,風情はあったけど,汽船のエンジンいうのはうるさいもんで, 2時間 2500円というのは,もったいない気がしないでもない・・・

続いて,これもこういう機会ならではの「知床五湖」。
綺麗に整備されてて,何か,都内は江戸川公園あたりの庭園でも散歩してるような気分でした(^_^;)
やっぱし手軽に観光となると,こういうところがいいことになるんでしょうか?
・・・といって,特に否定する要素もなく,クミコさんやらミドリさんやらとわいわい話をしながら, 日差しの中,ご機嫌のひとときを過ごす私でありました(^_^)
ようするに,ひとりじゃこれないポイントというわけですね(^_^;) その辺のことも考えて,R.334 からの五湖の入口から,クルマに便乗した私でした(^_^;)



高橋さんも,共通する旅心を持った方なんですが, 今回は,お母さんとフィアンセを連れての旅ということで, 一般的なコースを選ぶのに苦労していたようです。
それでも昼食は五湖の売店いうほどヤボではなくて,見通しのいい丘の上で, 釜あげのソバなんか用意したりして・・・  カセットコンロとか,5Lの水なんか用意できるのはクルマならではというわけで, なかなかに美味しいソバを食べれたのでした(^_^;)
カムイワッカには行かなかったんですが,これはその場の空気からすると,自然だった気がします。 ひとりバイクで日差しの中のカムイワッカいうのも悪くはない気もしましたけどね(^_^;)
このあたりは3年前に行った余裕なのかも知れません(^_^;) だいいち,海パンを用意してなかったくらいですから・・・(^_^;)

この日はほんとずっといい天気で,霧の名所の知床峠まで快晴で,クナシリなんかもぼんやり見える (・・・と,これは天気がよければいいというけではなくて,むしろ雨上がりの曇り空とか, ダストがない状態の方がよく見えるらしく,3年前の雨上がりは, ほんとすぐそこにクナシリの黒い姿が見えた).
と白けたことを言ってはいけない。羅臼岳をバックに写真撮って,一行は羅臼側の熊の湯へ・・・

ここは無料の露天風呂なんですが,管理が行き届いていて,R.334 からもすぐ 近くで,男女別にしっかり分かれた構造になってるということで, 一行の雰囲気を考えての温泉というわけで,平均点の高い優等生というイメージです(^_^;)

# 18 そして,3年ぶりに「赤い屋根」へ・・・

そんな一行とも,熊の湯でお別れで,まったく雰囲気の違う「赤い屋根」になると思えば結局 追いついてしまって,高橋さんの気紛れもあって,クルマはしっかり 「赤い屋根」までついてきたのでした(^_^;)
泊まりの手続きをしていると,2人組の女の子が“手続きはこちらですか?” と声をかけてきました。これがすごい個性的な2人で,ちょうど漫才の阪神巨人のような雰囲気で (おこられそうだなあ(^_^;)),大きな小川さんが,同じ練馬のオフ車(Degree)で, 小さな小林さんが国分寺市の黄色いナンバーの XLR80R。
小林さんの体格にあった80ccのオフバイクに大きな荷物が絵になってるといって, 高橋さんは,ほんの2〜3分の短い時間のあいだに,写真を撮って, いろいろインパクトのあることを喋って,月光仮面のごとく, 標津方面にクルマを走らせて行ったのでした(^_^;)

この時点では,まだ日もあるという,午後4時半くらいだったのですが, 外をわいわい行く気もしなかったので,先の東京2人組に熊の湯の案内をして, 宿で若い衆の相手をしていました.宿には一目でヌシ(長い連泊の人)と分かるお兄さんがいたり (けろっぴさんという横浜の人が印象強かったなあ),
手伝いのお願いには遠慮ないけど,ビールの差入れもしてくれる気のいい宿主さんがいたりで, あっという間に午後7時.
食事は,昨日に続いてバーベキューだったんですが,
御飯はイクラ丼でカニ汁があって腹が落ち着いた頃には, タラバガニのブツ切りが出てくるという豪快なもので,これで宿泊500円に,食事1000円いうのは, ちょっと信じられない世界です(^_^;)
3年前に引き続き,やっぱしここは来てよかったと思わせるに十分の宿です(^_^;)

当日は総勢30名強という,かなり多めの人数で,まとまりを作りにくかったんですが, 食後の熊の湯ツアーで半分以上のライダーが流れたところで, テーブルをひとつ確保してヌシさん差入れの2Lのビールと, 私の差入れの「レジェンド」(4日目に別海で買ったのが,やっと役に立った・・・)を囲んで, 滋賀県人やら,神奈川県人やら,取り留めのない話が始まって, わいわいしてるうちに東京2人組も輪に入ってきました(^_^;)
思い返すと大した話をしてたわけではなかったんですが, 場はどんどん盛り上がって結局7人組の輪となって,そのうち6人までは関東圏 (東京・千葉・神奈川)のライダーだったこともあって,アドレスを交換して, “東京で「赤い屋根」の会をしましょう!”とかいうノリになったのでした(^_^;) (もちろん滋賀県人も巻き込んで)

このノリがいつまで続いたかは定かでないんですが,私が千葉の姉妹ライダー (千葉シスターズと言ってました(^_^;))と,滋賀県人に続いて,場を抜けて寝床に向かったのは, 午前1時頃でした(^_^;)



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