沖縄・八重山Tour'97 その5 与那国島〜波照間島






5/ 8/1997 波照間は,夢とうつつの境界(^_^;)

[与那国 (晴) → 石垣 (晴) → 波照間(Hateruma) (晴)]

# 1-36
朝,長屋さんと顔を合わすと,「今回は釣れそうにないから,日程を早めて今日岐阜に帰る」とのこと。
ちょうど今日(木曜日)は,週に2日の石垣行のフェリーの出る日。
租納までバイクを走らせがてら,空港に足を運ぶと午前の便は満席ということで一緒のフェリーとなる。
なぜか宿の近くでまたまた顔を合わせた清水さんも,フェリーで与那国を出るという(^_^;)
宿の料金は13000円。

# 1-37
「泡盛はいらないな」と宿に残し,あわててシャツなども置き去りにして(^_^;),
出港時間ギリギリに何とか搭乗手続きをして,久部良の港を出たのは,定時の5分前の9時55分。
長屋さん,清水さんと3人でデッキに座って朝から缶ビールで乾杯(^_^;)
わいわい話をしながらも,適度に酔いが回って横になる。
ゆっくりと西表が目の前に姿を表す。内離(Uchipanari)島や鳩間島を目にしながら,石垣到着は2時20分。


# 1-38
長屋さんは空港へ,清水さんは勢い予約なしで一緒に波照間へ(^^)となるが,時間があるので,
石垣市街で3人でそばを食べる。離島桟橋に戻って長屋さんのタクシーを見送る。
波照間までは1時間ちょっと。高速船は,ちょっとジェットコースター的なノリ(^_^;)
4時半くらいに波照間到着して,民宿「たましろ」のバンにはあと2人の男性を加えて4人。
うち一人は昨日与那国の西崎であったサイクリングの彼。八重山の世間は狭い(^_^;)

# 1-39
宿に着いて,西に傾いた太陽を窓から見ながらのんびり語らいのひととき。
4人はサイクリングの彼(浜井さん)が東京,続きで台湾に行くという彼(江川さん)が横浜とみんな首都圏在住(^_^;) 清水さんの飛び込みのため,浜井さんと相部屋になる。
清水さんが風呂に行った間に,江川さんより「ご夫婦ですか?」と尋ねられて大笑いする(^_^;)
薬指の指輪がこんな連想を与えるとは思わなかった(^^)

# 1-40
波照間は有人島では日本最南端(北緯24度02分)で,星がたくさん見えて,南十字星もはっきり見れるらしいという ,天体マニアお勧めの島。天体観測のタワーがあるので予約する。
ところで,竹富島は竹富町,与那国島は与那国町なのだが,波照間島は,西表島,黒島などとまとめて竹富町。 竹富島役場は石垣市内だったりする(^^)
竹富島とはかなり違う雰囲気の中に竹富町ナンバーのバイクはかなり違和感がある。

# 1-41
夕暮れのニシ浜は花曇り。戻って夕飯は屋外のテーブルで。噂にたがわずすごいボリューム(^_^;)
「泡波」という,波照間特産の泡盛が出てくるが,なぜか4人ともおとなしく誰も飲まずに過ごす。
宿の泊りは,ひとり旅の女性2人と東京からの夫婦の方(林さん)の8人。この時期にしては流行っている。
結局,林さん夫妻を含め6人が天体観測にバンで出かける。
林さん夫妻も東京からで,今日波照間に着いたらしい。

# 1-42
天体観測のタワーは,島の集落からは離れた最南端に近いところ。
途中,東京では3月に賑やかだったヘールポップ彗星を見る。
星空の案内人兼タワーの管理人さんは私と同じような世代と思うのだが,何か悟りをひらいたように,
ひたすら早口で説明を続ける。相づち的な質問をすると怒られてしまった(^_^;)
途中,タワーの回りのキャンプ禁止地域に,祈祷師のおじさんが乱入し,小競り合いがある(^_^;)

# 1-43
肝心の星空は確かにすごい(^_^) 新月の直後で月がないのが幸いしているようす。
南十字星もまあまあよく見える。都会のように星がまばたかないのは,気流が安定しているからとのこと。
「北斗七星のひしゃくの部分が下向きになると梅雨になる」,
「流れ星は夜明け前のほうがよく見えるので,そんな時間に2人で流れ星を見るというのは仲が深いということ」 など,素朴な言葉が印象に残る。

# 1-44
大きな望遠鏡で火星を見て,天体観測は終了。
途中案内人より「月に向かってお仕置きよ!」という白いギャグがあり,宿に帰りながらの6人の共通の感想として 「あの案内人さんは波照間の3大名物になれる(^_^;)」
宿に戻ったのが10時15分頃で,地元のおじさんが子ヤギを連れて遊びに来ている。
宴はこれからというところに「消灯は11時」と民宿のおじさん。どうなるかと思えばマジに消灯となる(^_^;)

# 1-45
「夜光虫を見に行こう!」という清水さんの声に,8人ぞろぞろとニシ浜へ。
しかし実態がわからないだけに,浜では星空観察の続編となる。
宿に帰ると,続けて飲む予定の「泡波」が片づけられていて,目が点になる(:_:) これはやばい。
予想通り半端な酔いのため全然眠くならない。
しかたがないので,懐中電灯を手に,島の中心の店の自販機までビールを買いに行く。

# 1-46
オリオンビールを3本買って宿に戻る。途中,戸からこそっと私の方を伺っている視線を感じたので
「怪しいものではありません!」とか声をかけておいた(^_^;)
何となく閉鎖的な空気の島だなとこれまでの印象。
しかし慢性的アルコール体質も困ったもので,「プシュ!」の繰返しに,隣りの江川さんは驚いたようだ(^_^;)
結局夢とうつつの境界をさ迷ったような夜となる。






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