ここから先は:「特効薬助六」さんの物語です
山村の肩を叩く者に、二人は振り返った。
「山村君、あとは頼むぞ」
そこには相撲取りの様に太った中年の男が立っていた。
扇子協会の重役らしい。
「部長、任せてください!」
どうやら高山薫という扇子協会の部長らしかった。
山村は誇らしげに、高山部長の期待に応えていた。
高山部長は、後ろ向きになると、そそくさとその場を立ち去り、
ほかの扇子協会の会員たちもそのあとにつづいて、その場から消えていった。
正体が宇宙人であると分かってしまった水鉄砲チームも、
山村から負わされたキズをかばいながら、その場から天に昇っていった。
「おい山村、ぼくが四天王の一人だって、どういうことだい。」
「君は、町を流れる天神川の主の子供なんだぜ。君の死んだ父親浅川河吉は、
天神川の主だったのさ」
「何だって!ぼくが天神川の主の子供」
「いや、河吉さん亡き後は、君が川の主であり、川の神なのさ。
君は鯉の人間体なんだよ」
「ゲっ!」
「とにかく、血管チームの後に続いて、彼らの悪事を防ぐんだ」
「彼らは何処に行こうとしているんだろう」
「おそらく小学校の校庭だよ。今夜は盆踊り大会だろ、
きっと彼らは、あそこで山踊りを踊るんだよ、それに山の神は、
小学校校長、山の内大の介なんだ」
「ギョギョ!」
まだここまでです。誰か続きを書いて下さい
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