ここから先は:「特効薬助六」さんの物語です
また地図か?…いや違う。
張り紙だ、壁に張り付いていたやつが、とれて落ちていたんだ。
(足元に注意!赤い○印を踏むな!)
思わず自分の足元を見た。赤い○なんて何処にもない。
ふと左足のつま先の下に赤いものが見えた。
左足を上げて見ると、自分が踏んでいた。
「え゛っ!」
言うのが早いか、僕は宙に浮いた。
・・・というよりも、自分の足が踏んでいたはずの床が消えた。
「うわっ!」
僕は落ちた。暗がりを落ちつづけた。
このまま見えない下の床に叩き落とされて、僕は絶命してしまうのか。
あまりの恐怖に、僕は気を失ってしまった。
ばらくして、自分のクシャミで気がついた。
しかし、僕はまだ落ちつづけていた。
おかしいぞ、スカイダイビングだって、こんなに時間がかかる訳がない。
僕は、自分が本当に宙にいるのか確認するために、宙返りをやってみた。
そして、それは簡単にできた。バック転はどうか。・・・できた。
いつのまにか僕は落ちているという怖さをすっかり忘れていた。
(ストン!)
暗がりは、いきなり明るい光景へと変わった。
どうやら僕は、大きな黒い筒の中で落下を続けていたらしい。
僕は明るい光景を目にして、愕然となった。
そこは・・・
- ボスの部屋かぁ!?・・・・・・ではない。
(この分岐より先「kei」さんの物語です。)
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