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自家製酵母と国産小麦のパンの話 木のひげのパンは全て 自家製酵母で焼いています |
1983年10月、木のひげは日野市落川で開業しました。 「指輪物語」に登場する「木のひげ」treebeardが名前の由来です。 ・・・まるでその目の後ろにはとてつもなく大きな井戸があってね、そこには大昔からの記憶と悠長で不動の考えがいっぱいつまってるって、感じなんだ。だけどその表面には現在がきらめいている・・・ 木の髭の目についての第一印象/ピピン (指輪物語「二つの塔」下巻より) 開業から1年後、八王子の自宅兼工房へ引っ越し、卸販売中心で広範囲に仕事は広がりました。自家製酵母のパン作りの本の制作に協力、パン教室など、日常の仕事以外にも忙しい日々が続きます。そんな中で卸だけでは物足りなさがあり、お客様に直接販売したい、工房も広げたいと、2008年に多摩市に移転しました。 そして2023年には40周年を迎えました! 開業当時と全く同じ製法で焼き続けているパン・・・ ガラス瓶の中の、干し葡萄から生れ出てくる酵母の息遣い、手のひらの中で跳ね返してくる生地の弾力。基本は同じでも、同じ瞬間は2度と無い、パンとの無言の対話の日々。 緊張感はあっても、肩の力は抜けるようになった微妙なバランス感覚は、やはり長年の仕事のおかげかと思います。 |
下記は、開店して4か月目に出した「おたより」です。 ここに書かれている「天然酵母とイーストのこと」を読んで頂くと、酵母から起こしてパンを焼こうという、 開店当初の意気込みがわかって頂けることと思います。 このおたよりを書いたあの頃 自家製酵母という言葉より天然酵母の方が少しは知られていました。 いろいろなことを伝えたくて、こんな手書きのお便りも、忙しい合間を縫って出し続けました。 当時はコピーも身近には無く、家族に頼んで 1999年8月からは、ホームページを開くことができて、その中で風信を読んで頂くことができるようになりました。 これは忙しい私たちだけではとてもできなかったと思います。 お客様でもあるK氏の並々ならぬご協力のおかげです。 かつての風信も全てこちらから読んで頂くことができます。風信バックナンバー |