ここから先は:「げら」さんの物語です
頭にチャックがあったんだ!
開けたままにしといたらどうなるのかな?
だんだん中身がこぼれて、皮だけになっちゃうのかな?
それより先に風邪引かないかな?
道にうずくまったまま、僕はパニックに先立ってはしゃぎはじめた。
遠からず襲ってくる混乱を心のそこに感じながら、
事態をできるだけ前向きに、プラスに、幸運としてとらえようと躍起になった。
うん、こんな形であっても、本来の自分を知ることができたのは、知らないで生きるよりもずっといい。
目をつぶってそっと髪の毛に手をさしいれる。
さっき宇宙人のひとが触れた部分をおそるおそるたどる。
なにもない。
なんだ、よくあるパターンといえばそうだな。
でも、さっきはたしかにあった。
こんどはぐしゃぐしゃにかきまわした。
やっぱりいつもの頭皮、いつもの毛根、これはひみつだが昨日おととい洗ってない髪の毛しかない。
でも実はさっきから足元に金色のビーズが落ちてて。
ピンポン玉を半分に割ったくらいの、ふわふわして見えるまあるいものが3つ。
あれって・・・あれってさ。
あれってさ。
どうしよう!!
・・・どうしたらいい?
まだここまでです。誰か続きを書いて下さい
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