ここから先は:「アブラモビッチ」さんの物語です
やつはのどをおさえ、くるりんと回転しながらぶったおれた。
目をとじたままちょっとねじれたポーズで動かなくなった。
指だけがくねっと反らされている。
ぼくにも同じことをさせるつもりなのだろうか・・・
どこからともなく悲しげな弦楽曲が低く流れ出す。
森の仲間たちが一匹二匹と木の陰から顔をのぞかせる。
そして世にも絶望した複数の声がとどろいた。
- その声は…。ヴェートーベンの「月光」?気がつけば…。学校の音楽の授業だった。
(この分岐より先「そうですかー。」さんの物語です。)
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