ここから先は:「サンダーX」さんの物語です

ぼくはゆみこになった。

かわいそうなムック一号のために、
ぼくはゆみこになる決心をした。

嘘だっていい、今のムック一号にはゆみこが必要だ。

このまま一生を終えてしまうなんて、
いくらインチキ宇宙人だからってあんまりだ。

そう思うといてもたってもいられず、
わたしは勢いよく扉をあけ外へ飛び出した。

ムック一号?ムック一号はどこ!?

ふと階段の方に目をやると、そこにはドテンと横になった
ムック一号と、それを引きずる黒ずくめのムックがいた。

ムックが黒い!?
わたしは一瞬黒いムックに対して何か突っ込もうかどうか迷った
けれど、今はとにかくムック一号のそばにいてあげないと!と思い、
黒いムックにラリアットを食らわせ、倒れたところでマウントへ
奪ってボコボコにした後、ムック一号のもとへ駆け寄った。

「ムック一号!?わかる!?わたしよ、ゆみこ!」

「ゆ、ゆみこ・・・?」

ムック一号はいまにも折ってしまいそうな声でそう答えた。

「そうよ、わたしよ、ゆみこよ!こんなところで死んじゃダメ!!
 わたしが、わたしがついてるから!がんばって!死んだらダメだよ!」

わたしはムック一号を抱き寄せると、
泣きじゃくりながらムック一号に向かってそう叫んだ。

「ほ、ほんとうに、ゆみこなのか・・・?」

「そうだよ!!だから、だから・・・、お願い・・」

「ご、ごめん、ゆみこ・・おれは、もう、だめだ・・・
 ゆ、ゆみこ・・愛・し・てた・よ」

そう言うとムック一号はガクっとして力を失った。

「ダメ!ねえ、起きて!ダメだよ!!いつかお金持ちになったら
 一緒にアンドロメダ星雲に青い鳥を探しに行こうって言ってた
 じゃない!ねえ、連れて行ってよ!!一緒に青い鳥探そうよ!」

「そうかも!!」

ムック一号は突然起き上がりそう言った。

「アンドロメダ星雲に行かなきゃだよ!!ゆみこさん!!」

「ムック一号!元気になったのね!
 わたし、もう駄目かと思ったんだから!!」

「ゴメン!ゴメン!ムッキンも死ぬかもって思ったんだけどね!!
 アンドロメダ星雲が青い鳥って思ったら急にアミノ酸がドバーって
 ダバダバピーだよ!!」

ム、ムッキンってムック一号のことかしら・・?
それにアミノ酸がドバーってダバダバピーって・・・・・、
宇宙人の間では当たり前な言葉??ダバダバ・・。

それ以前にどうしてムック一号はこんなに急に元気になったのかしら・・?
やっぱりアミノ酸がドバーってダバダバピーだから??

まあでもそんなことは今はどうでもいいわ、
なにはともあれムック一号が元気になってくれたんだもの。
一件落着ね。わたしの役目も済んだみたいだし、この辺りで
そろそろ退散・・かな?

わたしは・・・


まだここまでです。誰か続きを書いて下さい

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