ここから先は:「サンダーX」さんの物語です
「いい加減に帰ってくれ!!」
ぼくは改めて怒りが込み上げてきた。
島をくれるって?
スカラー波の秘密を教えてくれる?
そんなのみんな嘘に決まってるじゃないか!
それにそもそも地球を制圧したなんてことがそもそも、嘘だ!!
全くどうしてぼくは今までこんな意味不明なことを並び立てる
奴の相手をしていたのだろう。
しかし毛むくじゃらは今にも泣き出しそうな声で絶叫し続ける。
「ちょっと!!浅川さん!!」
「他にも特典付けますから!!」
「浅川さんの欲しいもの何でも差し上げますから!!」
「ね!!お願い!!お願いしますよ!!浅川さん!!」
ぼくは改めて怒りをあらわにした。
「いい加減に帰れ馬鹿野郎!!このインチキ宇宙人!!」
するとどこからともなく毛むくじゃらではない別の人間(?)の声が
聞こえ、その声を聞いた毛むくじゃらはパニックに陥って悲鳴をあげた。
「残念だったな、ムック一号、約束だ。」
「うわぁああああ!!」
「た、助けてくれ!!助けてくれ!!」
「ひっ、ひぃぃ〜!!」
「浅川さん!浅川さん!!ゆ、ゆゆゆ、ゆみこによろしく〜!!」
と、次の瞬間「ドン!」という鈍い音が聞こえ、
「バタン」と何かが倒れる音がした。
そして扉の向こうで何かが「ズルズル」と引きずられて行く音がした。
それっきり毛むくじゃらの声はしなくなった。
ま、まさか!?
ぼくは言いようの無い恐怖に襲われた。
ぼくは玄関の扉を前にして、
その扉を開けて真実を確かめたいという好奇心と、
そんなもの確かめなくて良いという恐怖心が葛藤していた。
ぼ、ぼくは・・・
- ぼ、ぼくは・・・
(この分岐より先「社怪人」さんの物語です。)
- 階段を登る。
(この分岐より先「トラッキー」さんの物語です。)
- 魚眼レンズに顔をよせた。
(この分岐より先「ハム☆」さんの物語です。)
- ゆみこになった
(この分岐より先「サンダーX」さんの物語です。)
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