ここから先は:「O」さんの物語です
具体的に奴隷を増やすにしても、こちらは一人、せいぜい友達を加えても数人。地球全土を支配するほどの圧倒的数量を相手にするには心もとなすぎる。何よりの障壁は例の完全防御、異人スーツだ。安っぽすぎる見た目だが、未知の物質でできている、だとかなんとか、科学者ならこちらに興奮するかもしれない。数ミリの薄さだが、核の炎にも耐えうるだと?奴隷第一号(akiと名づける)は、どこまで味わい尽くしても特にヒトと異なる部分を発見することはできなかった。孕みもしたし、子供への愛着もあるようだ。これはakiだけなのか、全異人に共通することなのか、同族に対する食欲も旺盛だ。(たとえ愛着のあるものでも飽きたら破棄するところ、などもヒトそっくりだ。)スーツに身を包んだ異人には手出しできないようだ。しかしそれは中にヒトが入っても同じことだろう。akiは他の異人に始末でもしてもらおう。
まだここまでです。誰か続きを書いて下さい
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