ここから先は:「社怪人」さんの物語です

ぼくは決心して答えた・・・・・・・

「んじゃあ………青」

「え?」
黄色い宇宙人は笑顔が貼り付いたような表情になった。

「なにいろって…いった?」
なんかひきつったような表情で訊く。

「だから、青」
ぼくは答える。

「青……蒼……碧……AO……あおあおあおあおあおあおあおあおあお……」
なんか目が泳いでいる。

「どうしたの?」
とぼくがもう一度訊くと、黄色い宇宙人は全身が緑色になって……

「あったり〜〜〜どんどん」
と言うと倒れて失神した。

気づくと元校庭の全ての宇宙人が倒れてケイレンしてたりする。

「な……なんなんだよ……いったい?」

ぼくがそう言ったとたん、どこかで盛大にファンファーレが鳴り響き、
ロボットの楽隊が現れてパレードを開始、
そのど真ん中の御輿のようなモノにぼくはひっぱりこまれ……

翌日の全世界のマスコミにはぼくが
『初代地球所有者』として大々的に報道されていたのだった。

でもぼくって『所有者』であっても『統治者』ではないんだよなぁ〜
……貰えるのは『家賃』だけ、それもほとんど『所得税』と『固定資産税』で
持ってかれて…手取りは毎月スズメの涙……

これでもぼくは地球のオーナーなんでしょうか? ねぇ、皆さん?


  1. 僕は、マスコミに何故地球所有者になったのか聞いてみた。
    (この分岐より先「はねまくる」さんの物語です。)


[戻る]


[読む] [説明] [一覧]

[もくじ]