ここから先は:「トラッキー」さんの物語です
赤!
「じゃあ、赤にする。」
「ふーん、赤。おもしろくないねぇ〜」
宇宙人はさも面白くなさそうにそういった。
校庭にいない色を指定すれば、地球がもらえるか、死ぬか。
いや、もっとおかしなことが起こりそうだ。
それならこの校庭にある色が一番いいだろう。
だって僕はここで遊びたいんだ!
「はい。」
宇宙人は僕に赤いきぐるみスーツを手渡した。
僕はいそいそと受け取る。
これで僕もあの楽しそうな奴らの一員だ!
「あれ…?」
僕ははたと振り返った。
「どうしたの?早く着替えなよ〜」
「なぁ、この色は何か役割があるのかい?」
宇宙人はああ…とつまらなそうに答えた。
「僕らの敵の宇宙人と最前線で戦って、憐れに散っていく役だよ。」
僕は愕然とした。
嘘だろ…
「はい、次の人〜!」
宇宙人は営業スマイルで次の人間に同じ質問を繰り返した。
変更はできないみたいだ。
僕はどうやらあまりよろしくない色を選んでしまったようだ。
ん〜どうしよう?
- よし!もう○○○!!
(この分岐より先「kei」さんの物語です。)
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