ここから先は:「めい」さんの物語です
僕は浩二の言っていた言葉を思い出した。
「お前、明日ヒマなら合コンいくか?」
小説を書くのに夢中になっていたため忘れかけていた。
僕には今、彼女がいない。
てゆーか生まれてから今まで
彼女なんてできたことなかった。
別に自分をカッコ悪いとも思わないが
なんつーか、面倒くさくて「彼女」を作らなかった。
だって、ケイタイ見られたり、嫉妬されたり
「あたしのことどれくらい好き?」って聞かれたり
友達と遊ぶのにいちいち報告しなきゃいけなかったり
エッチのあとすぐ寝たら怒られたり
誕生日やクリスマスにいろいろ考えたり・・・・・
考えただけでも面倒だ。
女の子はやわらかくてあったかくて
気持ち良ければそれでいいのだ。
「最近、してねーなー」
僕は独り言を言った。
「よし、合コンいくか。」
その時は(都合よさそうな女のコ持って帰れればいいや)
ぐらいの事しか考えてなかった。
書きかけの小説を保存し、パソコンを終了。
隣の部屋の浩二に声をかける。
「おい浩二、こないだの話覚えてるか?」
- 「こないだの話?」
(この分岐より先「トラッキー」さんの物語です。)
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