ここから先は:「ドンコしいたけ」さんの物語です
葉っぱだらけ、たれさがるツタだらけ。
でかい木がベランダのきわまでたちならび遠くは見えない。
雨後の竹の子ということばを知っているならそういうかんじ。
熱帯雨林だった。
まっくらで、じめじめして、
フィトンチッドとみかんと腐葉土のにおい。
鳥か、猿か、遠く近く沢山いろいろぎゃあぎゃあ声がする。
真上にわずかに空がみえる。
森にくらべると夜中でも天は明るい。
ゆっくりと、恐怖があしもとから這い上る。
- うつむいてひとつ深呼吸。
(この分岐より先「ぴっぴ」さんの物語です。)
- 電話をかける
(この分岐より先「ちっち」さんの物語です。)
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