ここから先は:「inchiki7」さんの物語です

ぼくは無視することにした。

冷静によく考えてみたら、あんな着ぐるみの宇宙人に
地球が制圧されたなんて、そもそもあり得る話じゃない。

新聞やテレビの報道はきっと何かの冗談に違いない。
ちょっとたちが悪いがそうとしか考えられないじゃないか。

そう思い、ぼくは宇宙人のことは無視することにした。

勝手に信じて勝手に踊らされていたぼくが
馬鹿だったということだ。

どうせ寝ておきれば「ごめんなさい全部嘘でした」
という報道が流れているに違いないのだ。

あまりの馬鹿馬鹿しさにぼくは何もやる気が起きず、
諺に「果報は寝て待て」とあるように、ぼくは寝て待つことにした。

数時間は寝ただろうか。
ぼくはチャイムの音で起こされた。

ピンポーン ピンポーン
ピンポーン ピンポーン

なんだなんだ、折角たちの悪い冗談を忘れて寝ていたというのに、
邪魔する奴は宇宙人だけじゃないということか。

ぼくは居留守を使おうかとも思ったが
宅急便か何かだと困るので出ることにした。

「はい、今いきまーす」

ガチャ

が、扉を開けるとそこには真っ赤な毛むくじゃらの宇宙人がいた。
間違いない。肉眼で見てもやっぱり着ぐるみだ。

しかし、やっぱり報道は本当だったのか・・・。

真っ赤な毛むくじゃらが話し始める
「ねえ!浅川太郎さんだよね!!」

やけに陽気な口調だ。
日本語の使い方がよく分からないのだろうか。

「そ、そうだけど、何か?」

「あのね!もうみんな投降したんだけど!
 浅川さんだけまだ投降してないよ!!」

ぼくは真っ赤な毛むくじゃらの質問には応えずに、
さっきからどうしても気になっていて仕方のなかったことを言った。

「ていうか、おまえ、ムックだろ?」

すると真っ赤な毛むくじゃらは・・・


  1. 両手を広げ・・・
    (この分岐より先「HIROnn」さんの物語です。)

  2. 「ピーちゃんって呼んでよ。」
    (この分岐より先「夏」さんの物語です。)

  3. 突然動きを止めた
    (この分岐より先「tell me do」さんの物語です。)

  4. くるっとまわってポーズをとった。
    (この分岐より先「げら」さんの物語です。)

  5. ニヤリとほくそ笑んだ。
    (この分岐より先「youta」さんの物語です。)


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